白阿蘭陀輪花大皿



花弁の数は8枚、40センチを上回る、特別に大きな白釉輪花皿です。

産地はフランス、或いはオランダの可能性もありますが、確たるものがなく、何とも判別は難しいところです。しかし、これだけの良好な状態の大きな2枚が対として同時に揃うことは、滅多にないことだと思います。



2枚ともに表面はスレや傷もなく、一枚は完全なる無傷。もう一枚も浅く短めのニュウが一本と窯傷のみ、ほとんど無傷と言っていい状態です。

白釉にある特有な柔らかな白が、おだやかに花弁の丸みや形を際立たせています。

2枚を机に置くと、大きくスペースを要することになりますが、青花の会で一緒に揃えて並べられたらなと思います。ご覧ください。



白釉輪花大皿 二枚 西欧17-18世紀
径41cm 高7.5cm

青花の会骨董祭 出品


青花の会 | 骨董祭2018
日時
6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時







中世の象嵌タイル



中世ヨーロッパ、主に教会や宮殿,城などの重要な建築の床に敷き飾られた厚手のタイル。象嵌で、子どもの獅子のような装飾が施されています。
青花の会へ出品予定です。




中世象嵌タイル イギリス 14-15世紀
青花の会骨董祭 出品


青花の会 | 骨董祭2018

日時
6月8日(金)17時−20時 (内覧会)

6月9日(土)11時−19時

6月10日(日)11時−17時






onionbottle&children's toy transfer ware



首の長い変形型の小振りなオニオンボトル。ガラスは分厚いながら程よく薄緑色、球体の部分には一合ほどの量が入ります。




スリップの小皿は、フランスのままごと用陶器。おそらく縁反の大鉢をモチーフとしていますが、まるで東洋の盃のような形です。
当時は、箱入りでカップや皿など色々と詰めてセットで売られていたようです。

多種多様にある、ままごと用陶は、特に古く時代があるものでも、高価なものでもないですが、小品であれど優れた造りを備えています。

青花の会には、そんなフランスのままごと用陶器で、気に入った絵柄や形状を、幾つかまとまってお持ちします。



オニオンボトル ロングネック 18世紀
ままごとスリップ盃 フランス 1900年代前後

青花の会骨董祭 出品







瑠璃色と市松模様



市松模様のカフェ・オ・レボウル。

西欧のお茶碗でもあるボル。
市松文と瑠璃色は、また東洋へと近づけている気がしました。

パリ郊外にあったショワジー窯に見られる特徴的なこの藍色は、深い青に赤紫が混じったような色合い。

藍を全面に焼き付け、白抜きされた市松には細かな貫入が出ています。

高台から上に向かい薄っすらと青は濃く変化し、見込みもよく使われ象牙色へと育ち。

状態も良く、夏の茶碗にも爽やかな印象です。

青花の会にて。


市松模様のボウル フランス1900年前後
H14.1cm W8.1cm
青花の会骨董祭 出品






魚の泳ぐアルバレロ



3つのアルバレロに導かれるよう、今回の買付で出会うことのできたマジョリカのアルバレロ小壺。

くるくると無数に乱れる円は海の中を表しているのか、そこを泳ぐ魚が数匹描かれています。

どこか東洋的な趣きも感じさせる藍絵の魚文様は、先日の東西アルバレロとも呼応しあい、まさにこの機会に相応しいのではと思いました。

軟陶ながら無傷で、寸法も見立てが楽しいコップ大ほど。3種と併せて、青花の会へお持ちします。


マジョリカ魚文様小壺 イタリア17世紀頃/H11.2cm W7.5cm
青花の会骨董祭 出品





3種のアルバレロ



3種のアルバレロ。
青花の会骨董祭の初日(内覧会から)のおすすめ品として出品いたします。

青花の会骨董際のアカウントでも先にご紹介をいただきました。

中央のダッチマジョリカはアントワープ製の小壺と思われ、この類いの壺は江戸初期に日本にも請来しており、茶道具として珍重されてきました。
これは日本の伝世でなく現地発掘で、裏側にはおそらくベルギーの美術館収蔵であろう墨書が残されています。

端に並べた2つの京阿蘭陀は、その西欧の意匠を模したもの。

西欧への憧憬と和様の感性が入り混じりながら生まれた、素朴な幾何文は茶陶の枠を離れても、独立した美しさがあるように思います。
藍絵づくしの水玉や葉文は、さながら水無月の風景。

短い期間に引き寄せあうように集まったこの3つ。
青の印象は季節と交わり、青花の会とも自分のなかで重なりました。

会場にてご覧いただけましたら幸いです。



京阿蘭陀幾何文香炉 江戸後期/H7.2cm W6.2cm


ダッチマジョリカ小壺 16世紀末~17世紀前期/H9.3cm


京阿蘭陀煙草葉文水指 江戸後期/H15.6cm W13.4cm


青花の会 | 骨董祭2018
日時

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時





風見 海獣(鯨)フランス19世紀

明日11時より開店します。
今回買付で持ち帰った店頭用の荷物を並べています。1ヶ月ぶりの営業日。

現在も荷解き値づけ中。この調子だと明方頃までかかりそうですが、ジャンルもいろいろ、沢山の品を並べお待ちしております。









昨夜、無事に帰国しました。
営業は15日(火)11時からです。
まず手荷物で持ち帰った品から並べて、ご来店お待ちしています。

写真は19世紀のウィンザーチェア。
短期の渡仏で、イギリスのウィンザーが仕入れられるとはあまり思っていませんでした。
家具類はすべてコンテナに載せるので、6月中旬頃の着ですが、また補修後にご紹介できればと思います。

小物をふくめ、今回は前回と比較しても何倍かの量を買うことができました。
webでもお勧めの品物を紹介する予定です。


コンテナに載せる前の写真。仕入れた家具はアパートにて一時保管。部屋が家具で一杯になる前に、車で倉庫へ運び込みます。その繰り返し…


今回の買付期間は通常よりも長期間でした。
美味しいレストランで友人と呑んでは食べたり、美術館巡りに建築探訪と観光も少しはできるだろうと目論んでいたものの、、ほぼ一切ナシなのでした。

ですが、今回は友人の支援と協力もあり、フランスの文化や生活に対してはこれまでで一番濃厚に触れることのできた期間でした。

向こうでのあらゆる物事への曖昧さには、いつも焦りや不安をおぼえながらも、必要以上の規則性や画一的な社会の窮屈さは感じられず、いつも自由を謳歌している人々がいるように思います。

生まれも育ちも、根っから日本人の僕には、到底その自由さは得られそうにありませんが、ときに曖昧で枠組の少ないことに、居心地よく過ごせたりします。

反面、急にストが起きて列車に乗れず、その日の仕入れを断念せざるを得ず料金の払い戻しさえもあやしく。アパートのエレベーターが故障で動かなくても、部品取り寄せ中の貼り紙のみで一週間そのままだったり。
そしてメーデーは、パリで大規模なデモ。暴動で火災までもあり、中心部に居たものの僕たちは何とか免れました。
無事でしたが、騒ぎに巻き込まれた友人もいました。

日本であれば、現在はまだそこまでのストも起きづらく、事故への迅速で細やかな対応はおそらく世界トップクラスかもしれません。

とはいえ、何処に暮らそうとハプニングが起きた時に、組織や誰か他人を頼りにし過ぎていてもよくないのだと、あらためて気を引き締めさせられました。

と、色々ありましたが、今は元気に帰ってこれて安心しています。

途中で何度か更新したかったのですが、旅の風景を一部。


田舎にて石造りの教会


雨、セーヌ川 今回は雨は一度きり


朝靄に浮かぶ古城 近くで見るよりこの時が一番よかった


空は高く広い。遠くに羊の群れ。


パリ14区、コルビジェ設計のアパート。この近くの料理屋を訪ねた際に。








青花の会 骨董祭2018


[出展のお知らせ]

ただいまフランス買付中ですが、催しへの参加お知らせです。

6月に東京神楽坂で開催される、
「青花の会 | 骨董祭2018」に出展いたします。

今回の買付にて迎えたばかりの骨董もお持ちします。こちらの画像は、その中からひとつ。

リヨン或いはパリ近郊で1600年前後に作られたと思われる刺繍画。聖母マリアと中央に幼児キリスト、右手には(画像に写っていませんが)聖母アンナが描かれた場面です。
三者の図像は、ダヴィンチや他周辺の多くの画家が描いています。

絹の微細な糸により、金や色とりどりに十色以上を使い、幾つかの刺繍技法が施されています。
髪の毛の部分をみてみると、二色の糸を密に埋めこみ、顔周辺は特に丹念な仕事がうかがわれ、髪は今も生き生きとうごき流れています。

顔はおぼろげですが、刺繍は断片ではなく、縁の装飾までのこり完結した一枚の大きな刺繍画です。
ここには受難は連想されず、キリストには後光が差して喜びに満ちているよう。

この時代、工芸と芸術の境界や概念は、信仰を軸として曖昧な繋がりで往き来していたのかもしれません。
名もなき作者であれど、手仕事にはたしかな神聖が宿っているように思います。

いつか古いタペストリーや刺繍画を紹介できる機会に恵まれたらと、願っていました。

青花の会骨董祭にて、多くの方に見ていただけたら嬉しく幸いです。

6つの会場がありますが、本田の出展場所は、会場①La kagu 2F sokoです。



「聖アンナと聖母子 刺繍画」 1500年代~1600年代初頭 リヨン或いはパリ近郊 44,5cm×25,0cm


青花の会 | 骨董祭2018

日時
6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時






フランス買付中


田舎の蚤の市にて

フランス買付に来て一週間が過ぎました。
車で地方への遠出が続いた前半を終えて、ひとまず安心。
椅子を中心に家具類も古いのがぼちぼち買えています。

今日は近場で骨董屋を訪ねたり街歩き。こちらに来てからは、ずっと晴れ。ついてます。

今回の買付期間はすこし長めで、まだ続きます。帰国後の営業は5月15日(火)から。






毎度訪ねるパリの中世美術館は改修のため、7月過ぎまでクローズ。残念。



怪物と紋章のステンドグラス

初日に出合った中世のステンドグラス。怪物の表情にうたれました。



色絵輪花皿 仏18世紀 僧侶と犬の絵図

誰彼と吠えず主人に仕える忠犬。こちらでは、大人しく利口な仔がたくさん。育ち方や躾が違うのだろうか、みな愛おしい。猫はあまり外を歩いていない。








ヨーロッパの調理道具としての焼物類

緑釉と黄釉の耳付鉢は19世紀の北フランス産、牛乳やスープを暖めたりする鉢兼用の土鍋のような役割だったと思います。
スリップの螺旋模様の皿は、オムレツを調理する際に蓋の代用にもなり、食器としても並べた南フランスの焼物。

それとほぼ同形状の左の無地の皿は、この中では最も時代は古く、オランダ17世紀頃のもの。その頃から同じ用途として使用されていたのか、分からないのですが不思議と中心の窪み方や高台も似通っています。

すべて裏側は無釉で、耐火皿や調理道具として生活の傍で活躍してきた器です。
目白コレクションに出品します。








白丹波とフランスのマグ

共に、表(白)と裏(茶)の二つの顔がある焼物。径21cmの白丹波は、食卓で重宝してくれそうな寸法です。

マグはキュノワール的な意匠を意識した類いか、外は薄茶の釉薬で内部は白釉。轆轤目と指のあとがハッキリと残り、速さを感じつつも不思議に雑ではなく、仕事の確かさがうかがえます。国も異なる2つから共鳴するものを感じました。
目白コレクションにて並べます。



白丹波中鉢 江戸後期頃











須恵器平瓶



あと2日間の営業を終えると、目白の準備に入り、出店、その後に買付のため渡欧。実質店舗は1ヶ月程の長期休業となります。

開店以来それだけ長いお休みは初めてなので不安もありますが、帰国後に控える催事や展示会に向けても、頑張らねばと思っています。


須恵器の平瓶。
丸みを帯びた小振りで緩やかな形です。
何かに似てると思っていたら、香箱座り(ネコの座法)する猫でした。
縁の欠けも猫耳にみえてきたり。

釉はほとんど残っていませんが、硬質な須恵の印象より土色と赤茶混ざりで、一時代古い土器の気配を残しています。
優しい形と色合いです。


須恵器平瓶 高13cm 幅12cm







御深井二種




御深井ふたつ。向付は、枯葉色へたっぷりと厚手に掛かる淡緑の釉薬が輝く江戸前期ごろの御深井。
この大振りなサイズは、各種のお酒から珈琲まで、日々使えて楽しめそうです。

徳利は時代下って幕末ごろ。口縁にぎりぎりに呉須が引かれ、首もとの染み具合はかけわけのような味わいとなってます。容量は一合と少し。来週開催の目白コレクションへ出品します。







御深井輪花向付 江戸前期
御深井徳利 幕末

目白コレクション出品







白磁面取瓶



白磁面取瓶。樹の枝のような亀裂ひと筋。残念ですけど、銀で辿って古いピューターと合わせて。

砥部焼の産地にて仕入れたものですが砥部系の一種か、鞆徳利の類いなのか、この周辺で手にする瀬戸白磁とは異なる雰囲気です。

この形状は、運搬の際に運びやすくしようとした為か、西洋のケースボトル等のガラス角瓶を参考としたものかと思います。
潔い面取りに、細い首元も際立っているようです。目白コレクションにてご覧ください。



白磁面取瓶 幕末-明治
ピューターカップ オランダ18世紀

目白コレクション出品








ピューター水注



200年前の北欧製ピューター水注。
手の平におさまるほどの小さなサイズで、高さ12cmの内容量はぴったり180ml。
抜群の水切れが心地よく、使う楽しみを一層を増してくれるように思います。



ピューター小型水注 スウェーデン 1814年 売約済み










スウェーデンの木皿



スウェーデンの木製大皿。
18世紀~19世紀頃の大振りな木皿。径32cm。縁は細く浅い立ち上がりで面も扁平に近く、トレイや盆にも代用できそうです。中央の焦茶部分が、おそらく最初の色味。

無数の線刻が物語るように、たくさんのパンやその他の食物類をカットしてきたんだろうなと思います。

陶器と異なり、食物が冷めにくい特性の木皿は、時代の体温のようなものも内包している気がします。樹は生き続けるように。




木皿 スウェーデン 18世紀~19世紀 32cm径
目白コレクション出品









デルフト色絵タイル



チョットふくよかな体で緑茂る大地を飛び跳ねているのは、犬でも猫でもなく兎。今も400年前の昔も、可愛いの感覚はあまり変わらないようです。少ーしウチの猫とも似てますね。

思えば1600年代初頭、この時代は動物の存在も今よりもっと人と近く、共生していたのだと改めて感じます。絵が物語る、生けるものへの心が自然と溢れ出ているようです。


デルフト色絵タイル 1600年初頭頃
目白コレクション出品







紫色の江戸ガラス



朝顔手のびいどろ。透過光で眺めると、渦を巻くような紫の濃淡があり、江戸のはかなく高貴な印象を漂わせています。鉛量が多く、弾けば涼しげな音の余韻をのこします。

4月から5月にかけて咲く、まるで藤の花を思わす色彩。図らずも時節と重なる優美な杯が来てくれました、春の目白コレクションにてご覧ください。

目白には、季節を愉しむ"春と初夏の食器や道具を中心として"和洋織り交ぜながら、出展できればと思います。




紫色脚付杯 江戸後期 6.3cm高 5.0cm径
目白コレクション出品










瀬戸の吹墨皿



型紙を置いて墨を吹き付けた瀬戸生まれの吹墨文様皿。多様な絵図を見かける類いのお皿ですが、現代の食卓にも合いそうな感覚の可愛らしい絵を探してみて、3つを並べてみました。

下から翔ける馬の図、中央は春駒(首馬)で遊ぶ児子と歩く鶏の図、上は橘文様の図。

幕末から明治期に多く量産された焼物とはいえども、それぞれの吹墨の加減は違っていたり、数ある図柄から好みを選んで探したりと、幾つかあるとまた面白みの増す器ではないかと思います。

と、この器には裏側にさらっと引かれた輪線文にもまた魅力を感じてしまいます。




瀬戸吹墨皿各種 幕末-明治

10周年の目白コレクション、華やかさをもちつつ、遊び心あるものも忘れずお持ちしたいです。








hondakeiichiro

Author:hondakeiichiro
「本田」
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5月の休業日|
17(木)、18(金)、24(木)、25(金)、31(木)







出展 2018 |

青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)、9日(土)、10日(日)



お問い合わせ|
keiichirouhonda@gmail.com