秋の目白コレクションまで、あと三日。


古伊万里青磁八角鉢 江戸後期

秋の目白コレクション、三日後と迫りました。

品物が多すぎる?足りていない?
直前になるほど慌てて、思考も混乱しますが、なんとか梱包も完了。

車搬入なので沢山の品物を載せました。
什器や照明も詰め込んで、前回よりブースにも動きや変化を付けて、本田の店舗の雰囲気が少しでも出せればいいなあと思います。

出展品も、開場の段階ではおそらくすべて並びきらない物量です。
随時追加の品を加えながら、2日目までゆっくりと楽しんでいただけるように努めます。

今年の関東出展は、春と秋の目白コレクションのみ。
春の目白コレクションでは、通販のお客様や、お世話になっている色々な方と、はじめてお会いできて嬉し恥ずかしでした。

今回もこの貴重な機会を大事に。
いつもの方や新たな出会いも楽しみにして、皆さまのご来場をお待ちしています。


吹墨小皿
幾何学印判皿
暦手小碗
小紋柄縁反猪口

江戸期~大正頃


捻り模様徳利 大正頃
脚付杯 フランス18世紀


珠洲中壺 鎌倉時代

全て目白コレクション出品物









広島の鞆徳利。
無地の白磁でこんな小さな可愛いサイズを見つけました。容量二合弱。無傷で箱等のセッティングもしっかりした嬉しいものです。

愛嬌のある歪みの盃二つと。
片口のようにたわんだ江戸初期の志野の小碗と小振りで一癖ある高麗盃。

目白コレクションにてご覧下さい。






















志野小碗 10.8cm径 5.5cm高 江戸初期
高麗青磁象嵌盃 6.8cm径 5.6cm高
白磁鞆徳利 15.5cm高 2.8cm口径 江戸後期 (二合弱)

目白コレクション出品物







絵瀬戸波状文三ツ組鉢



目白コレクション開催まで、あと2週間と近づいてきました。

今秋は車での搬入予定。
大きめの品物や什器も運べるため、展示にも工夫を凝らせれたらと思いますが… 結局、いつものようになってしまいそうな予感。迅速に手際よく上手に並べる方は、ほんとに凄いなあと、いつも思います。

さて、出品物より紹介です。

春に出品した絵瀬戸の輪線鉢とも通じますが、波状文様のこんな鉢があるとは、驚きました。

蛇の目風の鉄絵に波状文様を描いた輪花三ツ組鉢。
たくさんの要素を盛り込んでいながらにして、不思議とくどさはなく、粋な日常使いしたい器です。
渋さのなかにも遊び心ある、珍品ではないかと思います。






絵瀬戸波状文三ツ組鉢 幕末~明治 無傷

目白コレクション出品物





琺瑯製八角皿



10月7日(土)は店舗をお休みさせていただき、星月夜へ在廊いたします。

「いとをかし」への出品数は150~200点程。
西洋物を中心に、というリクエストを頂き8~9割が西洋の品物となりました。



出品物から仏産の琺瑯角皿。古手で下地は分厚く、錫白釉のように鈍い不透明感のある白色。琺瑯は軽く丈夫で水にも強く、茶菓子用のトレーや酒器のお盆などにも向いていると思います。

明日は12時開場、星月夜2階ギャラリーにてお待ちしています。


琺瑯製八角皿 フランス19世紀






砂糖の鋏と鉄箆



砂糖を摘み砕くハサミと、調理用鉄箆。
砂糖の鋏は、時代やお国柄でも形状が変化していきますが、こちらはフランス19世紀と思われる鋏。
刃先や随所のカーブに留め具。細部までが、ひとつの道具の形としての妥協が見えません。

隣の箆はクレープ等の返しとのこと。
ぺらぺらに使い込まれた紙のように柔らかな鉄味が心地よく。鋏と同時代フランスの道具。

無骨でかわいさにも欠け気味の、お菓子の道具ともちょっと言い難いですが… 今展のお話いただき現地フランスで見つけた個人的にお気に入りの品です。

星月夜の「いとをかし」へ出品します。


砂糖摘み鋏
調理用鉄箆 共にフランス19世紀








いとをかし



今週末10月7日から愛知県犬山市の星月夜にて開催される、お菓子のための企画展「いとをかし」へ参加いたします。

沢山の出展者がいますが、骨董は本田のみ。

陶磁器,硝子,紙製の菓子器やカトラリーを中心に出品予定ですが、菓子にまつわる道具なども、遊び心のあるのが出せたら、一層楽しいのかなと思っています。

以下出品物より。
和紙を圧縮して、漆で塗り固めた紙皿。茶席でお干菓子が映えそうです。明治期の新聞に大事に包まれていました。わずかながらに隅入が施され、華を感じる折り目正しき器。和製パピエマシェといったところ。


漆塗和紙角皿 明治時代



オランダ18世紀頃のスペキュロスクッキーの木型。ちょっと笑ってる風の猫に、犬や鳥、顔や毛並まで緻密です。

分厚い硬木は樫か楢材。長い時間でとろんとろんと艶と味が出て、こんな軽やかでも彫刻と呼びたい西洋民藝です。


スペキュロスクッキーの木型 オランダ18世紀







瀬戸の掛分とピューター盃



掛け分けの意匠は極めてシンプルなものですが、線の分割のみで留めて粋だなと…その潔さに感心してしまいます。

鉄釉と灰釉のコンビネーションは、この徳利の色とバランスが上下逆転して形状も、細長いタイプを美濃瀬戸産では時々見かけます。
この形状の徳利は、もっと大振りなものが多く、二合半程度の容量で卓上の酒器に使えるのは少ないかもしれません。

西欧のワインボトル風で、西洋物の盃とも違和感なく自然です。素朴で味はまだこれからながら秋色の佇まい。目白コレクションにお持ちします。


瀬戸掛分徳利 江戸後期 18cm
ピューター脚付盃 19世紀

目白コレクション出品物






高麗李朝の器



筒物百景終了後、一週間の展示変えのお休みがあけて、本日30日から通常営業を開始しました。

出店や企画展参加など慌ただしい10月ですが、常設も気を抜かず、新着品も揃えてお待ちしています。


高麗末期~李朝初期頃の食器。
轆轤挽きの技術は見事で形は整い、硬く焼き締まった器は食卓で重宝します。


高麗李朝の浅鉢,刷毛目鉢,皿






目白コレクション 2017 秋



春に続いて、この秋も目白コレクションへ出店いたします。

半年前の出店が、ずっと昔のような、ついこの前終わったばかりのような。
緊張状態が長引くと、時間の感覚が若干、狂ってしまうのかもしれません。最初の出店は、身構えたり背伸びをしたり勝手な想像をしたり。濃密な記憶です。
二度目は、もっとありのままで、程よくリラックスしたいものです。

今回も、和洋混在で細かなものから色々と出品予定です。


備前鳶口壺。
備前は室町後期になれば田土が使われますがそれ以前の、石混じりの山土による渇いた荒々しい小壺。
口縁はふわりと歪み、火表は鳶口下あたりですが、非常にあがりが良く、ひなびた佇まいで、抱えたくなるような小ささが魅力の古い備前です。

白洲正子の旧蔵品に同手の鳶口壺がありますが、今回の品とサイズも近く、景色も劣らぬものと思います。

丸こく愛らしい形と、本当に佳い大きさです。
会場にてぜひ実物をご覧ください。

みなさまのご来場お待ちしています。


目白コレクション 2017 秋
10月21日(土) 12:00-18:00
10月22日(日) 10:00-17:00
於 目白 椿ホール


備前鳶口壺 室町時代 前期-中期
高15,5cm 径9.5cm






東西筒物百景 終了



東西筒物百景は本日にて無事終了いたしました。

昨年の蓋物展に続いて第二段は筒物展でしたが、振り返ると、みたての酒器や花器、使える道具類が数多く並んだ展示だったかなと、思います。

さて、次回は"何物"百景となりますか。
現時点では構想中ですが、また面白くなりそうです。

初日には12時間前から並んでくださったお客様、二日目は台風で大荒れとなったり…今年も色々なドラマがありました。
多くのご来店いただき、誠にありがとうございました。


















詳細公開 「東西筒物百景」



「東西筒物百景」の詳細及びDMデザインをサイトにて、本日公開しました。
まだ、紙媒体のご案内は完成前ですので、仕上がり次第、順に発送いたします。

表紙には、東洋から平安の経筒外容器。西洋は、白デルフトの筒型薬壺です。

経筒外容器は、その名の通り経筒を挿れて、経典を忍ばせた陶製の外側の容器です。すらりと直立する姿に、時を経てひび割れて、かせた表情は静かながら圧巻の迫力です。

地中に沈めて遥か未来へと、祈りを託した経筒が、「筒型の形状」をしているのも、どんな意味があるか。開催までには調べて、小さなことでもお伝えできればと思います。

西洋のデルフト薬壺は、小型の軟膏容器へと移す為の、少し大きめの薬壺であったと思います。これもまた一体どんな医療薬が容れられていたのか、薬品に関する事柄も知りたいものです。

筒という形が、もたらす効果や効能?は古代からどれだけ考えられてきたでしょう。厳しい筒の姿に見て触れると、こちらも背筋を正しくなるような気持ちにもなります。

一見、思いつきのような展示会の内容ですが、こんな幅も狭く不思議な展示が、逆に今こそ必要なのかもしれません。
世の中がいろいろと過ぎるのが早すぎて、よく分からなくなることもありますが、骨董の世界も然り。何を見て何処へ向かうか、本質が問われているようです。
良い展示会にしたいと思います。








「東西筒物百景」デルフト軟膏容器


17~18世紀 オランダ軟膏容器各種


東西筒物百景のDM葉書製作中です。その中からの一枚。
今回の案内には、前回より紹介品数を絞るので、東西の数合わせをしつつ、載せたくとも限りありと、悩みつつ製作しています。


円筒型のデルフト軟膏容器は、20近く筒物展に並びます。定番として見慣れてきたという感も否めないかもしれませんが、粘りのある不透明で柔和な白色には、やはり他国の白釉と異なる独自の魅力が潜んでいるかのようです。

良好な状態かつ、肌も土壌により黒や黄土へと変化に富んだものや、白のなかにも特色あるものを選びました。筒と呼ぶには、いささか短めなものもありますが、筒物の枠内として大目に見てくだされば幸いです。

この筒物展の機会に、ぜひお気に入りをひとつ見つけていただきたいです。



東西蓋物百景も振り返ると、反省点は色々ありますが、なんだかおかしくて、主催側としても存分に楽しめた展示だったなと思います。

箱や蓋物を蒐集した展覧会や催事は、古物や現代の品物に関わらず、各地の美術館やギャラリーでも開催されており、誰もが関心や興味も持ちやすく、やはり入りやすいテーマかもしれません。

しかし、筒ばかり並べるというのは、あまり聞いたことがないような気がします。

筒物ばかり並べて、一体どうなる?
茶器や食器の筒物は、定番的で人気があるものの、全体として共感できる展示となり得るか、不安がないわけではありません。

ただ、これは単なる飛び道具的な主題ではなく、真っ向勝負で本気の筒物を集めているつもり、です。一緒に展示をする古美術28の清水さんこそ、まさに本気で冗談のようなテーマに取り組み、まわりを人々を驚かす、情熱的で真面目な人です。

多様な価値観に溢れ、今の広大なネットの世界があれば、目新しく見慣れない展示など、皆無に等しいかもしれませんが、それでも、変かな?と思えるくらいの、ある種感覚的に脱臼していつつ、眼差しは本気というようなものが、求められている、必要な気がします。


この品集めが、リスキーという程には至ってないにせよ、覚悟や、ちょっともう少し、踏み込まねばならない時かもしれません。


そう、筒物といえば、まずはじめに憶い出したのは、ドラえもんの公園に出てくる土管と、ブルボンのルーベラです。


昨年の東西蓋物百景の案内に、今年の東と西の"筒物"を置いて







古伊万里網手文鉢



今日は花火大会の日でした。
岐阜の長良川では、毎夏に二回開催されます。

打ち上げ地点から徒歩圏内の我が家は、二階から、向かいの建物に隠されつつも、大きな音圧と共に、夜空に広がる半輪ほどの花が楽しめます。

近年は娯楽が増えたのか、興味が薄れているのか、花火の日の、かつての賑わいを懐かしく思います。
見やすく、道も混まないし、それはそれで有難くも、もうそういう祭りのおそろしくやかましい程の賑わいも来ないかもと思うと、さびしさもあります。

昭和的なノスタルジーといいますか、花火と共にあった ある時代感が、ひとつ過ぎて行ってしまったような感覚に陥ります。


総網手文様の鉢。
素麺鉢にぴったりの大きさです。
白磁には濁りがあって、若干灰色じみているので、落ち着いた印象。
花火に、みたてて。






古伊万里網手文鉢 21cm径×7.5cm高 売約済み












矢橋六郎の水彩画



洋画家、矢橋六郎の水彩画。

ヴェネツィアの風景。
大胆な構図に明るい色調で描かれた建物(民宿)がとても心地いい。
ベージュの壁に、青い空。運河に架かる小橋には、帽子を被った女性たち。
純粋な楽しさ、優しさが描かれているようで、一瞬で心に響きました。


矢橋六郎の出生地は岐阜県大垣市。
山口薫、村井正誠らと共に活躍した、日本近代洋画史上の重要な人物の一人です。
地元の東海圏では、わりと有名ですが、知らない方もまだ沢山いると思います。

モザイク壁画の第一人者でもあり、岐阜や愛知を中心として、全国各地でその壁画を見ることができます。
ちょうど、先月号の「暮らしの手帖」(88号)では、矢橋六郎のモザイク画が特集されていました。

街を歩いている時に、通り過ぎたその場所。
もし、いくらかの時間でも立ち止まる余裕があれば、ゆっくり壁を眺めてみたい。
記事をみると、実際の壁画のある場所へ訪れてみたくなります。

この水彩画もモザイク壁画と、繋がるような粒のように散りばめられる、
愛おしい色彩が並んでいるかのようです。
三年間のヨーロッパ留学時、1966年に描かれた水彩画。
大好きな画家、安野光雅さんとも、通ずる雰囲気を感じます。


醸造会館の大正-昭和初期の建築にもよく似合うし、
現代の建築にも、違和感なく馴染んでくれるでしょう。

好きな絵を飾れる、良いスペースが我が家にあれば、、
放すことのしたくない絵になったかもしれません。

そして、この秋も、目白コレクションへの出店のお話をいただきました。
その際にお持ちしようかな、と今は迷っています。



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イタリアといえば、今朝のラジオでD.スカルラッティの曲が流れた。
ディノ・リパッティのピアノで、コラール前奏曲<来たれ、異教徒の救いの主よ>BMV.659。
夏の日曜の静かな朝に、湿り気を帯びたしっとりとした響き。外はまだ、梅雨のような黒い曇り空。

リパッティのピアノが、昔から好きです。
よく深夜に微音で聴いています。







矢橋六郎 「ベニスの民宿」 1966年 12.5cm×17.5cm 額39cm×44.5cm






東西筒物百景



今年もシルバーウィークに東西対決の企画展を開催いたします。

昨年の東西蓋物百景に続いて、第二弾となる今年は「筒物」です。引き続き、東洋の筒は古美術28の清水さん、西洋の筒は本田が集めます。

今年は更に不思議なテーマへの挑戦ですが、筒ばかり並べてみれば、未踏の景色に近づけないか、と思っています。東西で、ふたりで、筒のかたちの魅力を探ります。

画像は筒物百景から一部、西洋筒は200点を目指して現在も品探し中です。


「東西筒物百景」
会期 9月16日(土)- 9月24日(日)
場所 本田
岐阜市上太田町1-7 醸造会館一階


※画像左から
チーズポット フランス 20世紀
漆黒釉筒 スウェーデン 19世紀
軟骨容器 オランダ 17世紀
白釉染付筒型容器 イタリア 19世紀
黒デルフト筒 18世紀
鎬騙しグラス フランス 19世紀
白デルフト筒 18世紀
ガラス筒容器 ハンガリー 19-20世紀









グラヴュールと切子



英国、日本、フランス製のグラヴュールと切子による文様ガラス各種。
国や時代は違えど、微かな"彫り"は人の書いた文字を見ているようで、詩性を感じる装飾に共通する風景が浮かんできます。

Webでは幾分、装飾の多いグラヴュールやバカラ金彩などを最近紹介しましたが、今回のガラス類は、もうすこし気軽に夏の日常使いにお勧めしたいものです。

筆跡のように、タッチの具合から職人の心を想像できるグラヴュール。微妙な揺れ、丁寧なのか、力を抜いたのか。一杯呑みつつ、癖を探すのも面白いです。

時代は、19世紀末頃から20世紀前半までの比較的若いグラスも含めて。
以下三客のグラス,ボトル








英国羊歯文リキュール杯 1889年 10,8cm高 5cm径 無傷 8,000円








英国草花文リキュール杯 20世紀初頃 10cm高 5,3cm径 無傷 6,000円










葡萄文切子脚付杯 20世紀初頃 7,5cm高 6,7cm径 売約済み

縁に一箇所ある古い欠けが残念ですが、形には捨てがたい魅力があります。ウィスキーもいいですが、冷たい麦茶が似合いそうです。








草花文カットガラスボトル フランス 1920~30年代頃 29cm高 無傷
売約済み







古伊万里瑠璃釉八角鉢



瑠璃釉の八角鉢。
古伊万里の八角形でも白磁、瑠璃など好きなものをいくつか扱ったことがありますが、今回の瑠璃鉢は、特に造形が優れていると思いました。

小さなことなく、大き過ぎなく、絶妙なサイズ感に加えて縁の鋭さも強く出た、緩みのない引き締まった八角です。

白磁も色々な白がありますが、瑠璃釉の青も、いつもどれも違う、複雑な色合いです。

製作年代による瑠璃釉の成分変化でも色の違いがありますが、それは別の話として、今回の瑠璃の色は個人的には正統派な、、瑠璃の色という印象です。

霞のような、ぼんやりした、あかるい薄瑠璃も好きですが、夜明け前のような深く静かな瑠璃も、引き込まれます。





古伊万里瑠璃釉八角鉢 江戸後期 16.5cm(点から点にかけて) 8cm高さ 売約済み









フランスのブルーベリー収穫道具



裏庭に二本のブルーベリーを植えました。
"自家不和合性"というブルーベリーの性質により、個体では実が育ちづらく、二本以上を近くに植えることで、果実も大きくなり収穫量も増えるとのことで、二本植樹。
収穫はまだまだ先になりそうですが、今のところ元気に育ってくれています。




写真は、フランスよりブルーベリーを収穫する際の道具。




櫛のようになった箇所で、ブルーベリー畑を掬うと、果実が内部に入る仕組みです。

ちりとりのような形状で背に持ち手が付いた、もっと大きなサイズもありますが、これはハンドルも備えていない小型。
片手でも持ち握りやすくする為か、軽い木材で簡素に作られています。

模型のように組み上げられ、櫛の刃の部分は鉄棒がざっくり並ぶ。虫食いも程よい景色を与えています。

用途に忠実ながらも、軽みとユーモアを残しているのはフランスらしさだと思います。
花器ともならず、ですが、傍に置いて、角度を変えつつ、眺めてみる。

箱型に鉄線が並び、弾けば良い音が響きそうで、古い民族の楽器のようです。



ブルーベリー収穫道具 フランス19世紀 19cm高×9cm幅 売約済み










Dutch golden age


Pieter de Hooch "interieur met kind die een papegaai voert" (1672)

ブリューゲルの影響から派生するオランダ絵画の黄金時代と呼ばれる17世紀オランダやフランドル地方の宗教色少ない風俗画は、当時の生活様式や習慣を知れる他国にはない独立した貴重な絵画です。

日本でも浮世絵では日常生活が伺えますが、写実的なオランダ絵画には、細密に内装から家具、生活道具までを把握することができ、扱う品物がひっそり描かれていたり、緻密な絵画世界には新たな発見が常にあります。


webで紹介中の黄釉面取容器はオランダ17世紀に鳥の餌入れとして使用された陶器。縁の下部を紐などで括り、小振りな鳥籠の金網に、平らな面を背にして付けられていたようです。

当時のその様子が、上記Pieter de hooch等の17世紀オランダ絵画でも確認できます。



Gerard Dou "Old Woman Watering Flowers" (1660)

Gerard Douの絵(1660年)に登場している餌入れは、釉薬の色味も形もほぼ同型です。


Gerard Dou "Femme accrochant un coq a sa fenetre" (1675)

ヘラルト・ドウの絵画で好まれたモチーフなのか、その他の幾つかの作品でも、似た窓辺や人物と構図に、同じ鳥籠と餌入れが描かれています。

この形の餌入れも、一体どれほどの数量が生産されたのか、当時の鳥を飼う習慣や人との関係性も、興味深いものです。



はっきりと描かれた、壁面のホワイトタイル、ピューターや白釉陶器も、暮らしのなかにある姿を見て、その時代の物が手元にあると思うと、やはり胸に迫るものがあります。













グラヴュール縁反草文盃



グラヴュール縁反草文盃。
髪の毛の線ほどの消え入りそうな細い一筋の蔓に、葉が描かれています。

底面は丁寧な仕上げ、鉛量は多く、手取りはずんとした重み、弾けば響きます。

小型で縁反の形に、陶器のような歪みの面白さが加わり、手のひらであそび楽しみます。

描いているのか、描いていないのか、
生きている線の運びがあり、
細くとも伸び伸びとして、凛々しく、その頃が刻み込まれています。





グラヴュール縁反草文盃 明治後期 5,5~5,8cm高 5,5cm径 売約済み











hondakeiichiro

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「本田」
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9月の休業日|
7(木)、8(金)、14(木)、15(金)、 21(木)、25(月)、26(火)、28(木)、29(金)









企画展 2017|

「東西筒物百景」
9月16日(土) – 9月24日(日)


「目白コレクション」出店
10月21日(土)、22日(日)
会場:目白 椿ホールB1F



山本美文 木工展
11月3日(金)〜



小澄正雄 ガラス展
12月中旬予定








お問い合わせ|
keiichirouhonda@gmail.com