文化の日から開催した9日間の山本美文展も無事に終了いたしました。
ありがとうございました。


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継承すること、受け継ぐことが全て。
いつか何処かの踊り子の言葉だったか、友人が教えてくれました。
自分が若い頃にそれを聞いたときは、表面的な意味は理解出来ても、深層にある本質にはまったく気づくことはなかったと思います。

個性やオリジナリティを追求し、我執(がしゅう)がつきまとい、苦しんでいた頃。
カヴァーを悪として、他人の真似を避けて、自分はチョット違うぞと思い込み。
我に固執している内に、心は固くなってしまい、まわりも見えず尖ってゆくばかり。

やっぱり自分のなかには、何にもない。何にもない。
個性の尊重が謳われる世間。それも大切だけど、捉え方次第では辛くなってしまう。

歴史に学び、先人の知恵を知り、日々の自然の風景をよく見て、共に生きれば。
良い意味での真似は、なんて楽しい。
身体を軽く楽にして、結局、何をしても自分になるということを素直に受け入れたら、その先に、いつかできることが生まれてくるかも。


山本美文さんの仕事は、伝統を継承し、受け継ぐことの意義を伝えつつも、柔軟に、いつも今、生まれたばかりのような新鮮さ。
伝統なんて重みは全然なく、現代を生きる私たちへ、使いやすく無理のない、美しいものを届け、教えてくれる。

今と昔が交差する、自由な木のうつわ。
年月をかけ育った木々は強く尊く儚い。

僕は美文さんの木工の器とその仕事を通して、大袈裟でも、格好つける訳でもなく、山本美文さんという人物を皆さんへ伝えたく、自分こそ、その魅力に間近でふれたいという気持ちだったのだと、終わってみて、改めて気が付きました。















漆塗のオルガンとZach Phillips



三年半前の山本美文展"our renovation"
長野県の古い校舎に置かれたままだった壊れかけの足踏みオルガンに、美文さんが漆塗りを施して、岡山から車で運んでくださり展示の象徴的な存在となった。

オルガンは会期中にcd shop songsが購入。弾かれるその日を暗い廊下で待つこと三年半。

最初の演奏者となったのは、New Yorkから来日していたZach Phillips。

カシオトーンと足踏みオルガンを連弾し、奇妙で複雑なコード進行、突然指を鳴らす合図で醒める。
ブライアン・ウィルソンのカヴァーを得意げに、時折、恥ずかしそうに歌った。シャイなんだ。
最後は私たちとヴェルヴェッツとマヘルのカヴァーをして終演。

彼の愉しげで明るい唄声と、憶えようのないような不思議で難解な曲調にも、寄り添った漆塗りの足踏みオルガン。










山本美文展DM製作打ち合わせの際、開店前に入れてもらった朝日の浴びるYajima coffeeの店内風景。
右手の大きな窓は、金華山と岐阜城を額縁のように切り取る。

左手のカウンター背後の壁は、シャルル・ド・ゴールの天井を思い起こす。

珈琲を飲みながら、どちらをしばらく眺めても飽きず。
友人の建築家による設計。











山本美文展 喫茶室と音楽


山本美文展初日 「喫茶室と音楽」 終演前の風景

山本美文さんがこの日の為に用意してくれた漆のカフェオレボウルに、注がれた珈琲,カフェオレ、白漆のお皿に乗せたフランスの美しく美味しいケーキ。
柔らかにその場全体を包むような、ピアノの音色。文字通り、五感で楽しむ人たち。

ピアノの響きは、古い木造建築と共鳴しながら、いろいろな音との重なりのなか、陽が暮れるまで弾かれていました。

珈琲を淹れる音、耳をすませて静かに眺める人、小説を読む人、静かに会話を楽しむ声。器を手に取り選ぶ人…

いつもと全然違うはずなのに、昔から喫茶店だったように過ぎた一日。


およそ6時間近くものあいだ、演奏してくれた、「とある音楽家」haruka nakamura君。
彼の最長時間の演奏だったのかも。
何を想って弾いてくれたでしょう。

そして、限界まで珈琲を淹れ続けてくれた矢島明君。

図らずも立ち会い、共演した三人。僕には三者の心に、共感する風景がみえて、目頭が熱くなる。
誰かの歓びに対して、素直に惜しまず、謙虚に自分を捧げてくれる人たち。

ご来場頂いた皆さんと、素晴らしい日がつくれました。
ありがとうございました









白漆の器やカトラリー / 山本美文 [yajima coffee にて撮影]

山本美文展の準備により、明日11/1(水)は臨時休業いたします。 "珈琲の為の木の用具"を主題とし、今回は"木の器と道具"が中心です。

木目や木の肌合いが、懐かしく。この季節との重なり、自然と求めている素材と色味なのだと、改めて思いました。

当初の予定以上の作品数が届き、見応えのある展示となりそうです。






夜中の店内。11/3の音楽と喫茶室の設えを調整中です。

ここ醸造会館は、杉の床板と地面にある40cm程の空洞と漆喰壁が、音鳴りを軟らかに振動させます。

奥のピアノが演奏されるのも、思えばもう二年ぶりのことです。


山本美文 木工展
11月3日(金) - 11月12日(日)
作家在廊日 3日
会期中休業日 9日
11時-18時

関連企画「喫茶室と音楽」
11月3日(金・祝)限定










白漆楕円皿 / 山本美文

楕円皿にきざまれる同じ形のない無数の鑿跡。かざることなく、夢中に、あるがままに彫りすすめねば、こんな自然の産物のような肌は生まれないのでしょう。

来年、木工家として30年の節目を迎える山本美文さん。長い年月、揺るがぬ精神で磨かれた木の器は、いつも初心へと戻してくれるように、奮い立たせてくれます。

美文さんは、木工家である以前に己の言葉をもった詩人であると、ずっと思ってきました。

山本美文展の初日は、美文さんからのご希望で、美味しい珈琲とケーキを(ピアノの音色とともに)楽しみたい、とのことで本田に限定音楽喫茶館が開店します。

当初は、生演奏をしてくれる奏者を探せど、思いあたらず蓄音機を鳴らして、雰囲気をつくれたらと考えましたが、直前になって、とある音楽家が、ピアノの生演奏に来てくれることが決まりました。それもライブではなく、喫茶に自然に終日流れ続ける音楽として。

友人でもある、その音楽家は様々な分野のアーティストとの共作や実験を繰り返し、現代日本の新たな音楽の道をひとり切り拓いて進んでいます。

彼の名は、まだ秘密でお楽しみですが、その音楽を聴き、心に響いたことのある人は沢山いると思います。

晩秋に響く旋律の中、山本美文の器と矢島明による珈琲と共に深まりゆく秋を感じてください。








秋の目白コレクション 終了


肉屋の看板(風見) オランダ 19世紀 売約済み


2017秋の目白コレクション。
季節外れの台風に、選挙も重なり開催当日まで、どうなることか不安でしたが、盛況のうちに閉会いたしました。
多くのご来場に感謝いたします。

来年には10周年を迎えるという目白コレクション。
僕はまだ二回参加させていただいただけの新入りですが、古美術、骨董のいわゆる"古物の催事"という括りでは語りきれない"舞台"のような印象を感じています。

出展者は、その日の為に物集めに奔走し、それは勿論お客様のためですが、主題を設けたり、前回とは変化させ趣向を凝らした出展を観せる方々は沢山いて、新たに自分の力を試す場のようでもあります。

主題を持った品物集め、新たな挑戦…
まだそんな余裕は全然無いのですが、回を重ね緊張も解れて、ようやく少し楽しめる気持ちも出てきたかなあ、と思います。


snsやwebサイトでの事前告知も効果を発揮したのか、始めて古美術の催事に来ました!という若いお客様にも多く声をかけてくださり、嬉しく思いました。

そして、いつもお世話になっている関東方面の友人やお客さんにも、沢山ご来場いただき本当に本当にありがたく、嬉しい二日間でした。
ありがとうございました。


次回の東京出展は2月。
場所はまた目白なのですが、なんと目白コレクションではありません。

おそらく厳密なテーマだと、日本初の内容となる催事です。
その記念すべき第一回に出展できることになりました。

詳細は、もうすぐ発表します。
どうぞお楽しみに!







秋の目白コレクションまで、あと三日。


古伊万里青磁八角鉢 江戸後期

秋の目白コレクション、三日後と迫りました。

品物が多すぎる?足りていない?
直前になるほど慌てて、思考も混乱しますが、なんとか梱包も完了。

車搬入なので沢山の品物を載せました。
什器や照明も詰め込んで、前回よりブースにも動きや変化を付けて、本田の店舗の雰囲気が少しでも出せればいいなあと思います。

出展品も、開場の段階ではおそらくすべて並びきらない物量です。
随時追加の品を加えながら、2日目までゆっくりと楽しんでいただけるように努めます。

今年の関東出展は、春と秋の目白コレクションのみ。
春の目白コレクションでは、通販のお客様や、お世話になっている色々な方と、はじめてお会いできて嬉し恥ずかしでした。

今回もこの貴重な機会を大事に。
いつもの方や新たな出会いも楽しみにして、皆さまのご来場をお待ちしています。


吹墨小皿
幾何学印判皿
暦手小碗
小紋柄縁反猪口

江戸期~大正頃


捻り模様徳利 大正頃
脚付杯 フランス18世紀


珠洲中壺 鎌倉時代

全て目白コレクション出品物









広島の鞆徳利。
無地の白磁でこんな小さな可愛いサイズを見つけました。容量二合弱。無傷で箱等のセッティングもしっかりした嬉しいものです。

愛嬌のある歪みの盃二つと。
片口のようにたわんだ江戸初期の志野の小碗と小振りで一癖ある高麗盃。

目白コレクションにてご覧下さい。






















志野小碗 10.8cm径 5.5cm高 江戸初期
高麗青磁象嵌盃 6.8cm径 5.6cm高
白磁鞆徳利 15.5cm高 2.8cm口径 江戸後期 (二合弱)

目白コレクション出品物







絵瀬戸波状文三ツ組鉢



目白コレクション開催まで、あと2週間と近づいてきました。

今秋は車での搬入予定。
大きめの品物や什器も運べるため、展示にも工夫を凝らせれたらと思いますが… 結局、いつものようになってしまいそうな予感。迅速に手際よく上手に並べる方は、ほんとに凄いなあと、いつも思います。

さて、出品物より紹介です。

春に出品した絵瀬戸の輪線鉢とも通じますが、波状文様のこんな鉢があるとは、驚きました。

蛇の目風の鉄絵に波状文様を描いた輪花三ツ組鉢。
たくさんの要素を盛り込んでいながらにして、不思議とくどさはなく、粋な日常使いしたい器です。
渋さのなかにも遊び心ある、珍品ではないかと思います。






絵瀬戸波状文三ツ組鉢 幕末~明治 無傷

目白コレクション出品物





琺瑯製八角皿



10月7日(土)は店舗をお休みさせていただき、星月夜へ在廊いたします。

「いとをかし」への出品数は150~200点程。
西洋物を中心に、というリクエストを頂き8~9割が西洋の品物となりました。



出品物から仏産の琺瑯角皿。古手で下地は分厚く、錫白釉のように鈍い不透明感のある白色。琺瑯は軽く丈夫で水にも強く、茶菓子用のトレーや酒器のお盆などにも向いていると思います。

明日は12時開場、星月夜2階ギャラリーにてお待ちしています。


琺瑯製八角皿 フランス19世紀






砂糖の鋏と鉄箆



砂糖を摘み砕くハサミと、調理用鉄箆。
砂糖の鋏は、時代やお国柄でも形状が変化していきますが、こちらはフランス19世紀と思われる鋏。
刃先や随所のカーブに留め具。細部までが、ひとつの道具の形としての妥協が見えません。

隣の箆はクレープ等の返しとのこと。
ぺらぺらに使い込まれた紙のように柔らかな鉄味が心地よく。鋏と同時代フランスの道具。

無骨でかわいさにも欠け気味の、お菓子の道具ともちょっと言い難いですが… 今展のお話いただき現地フランスで見つけた個人的にお気に入りの品です。

星月夜の「いとをかし」へ出品します。


砂糖摘み鋏
調理用鉄箆 共にフランス19世紀








いとをかし



今週末10月7日から愛知県犬山市の星月夜にて開催される、お菓子のための企画展「いとをかし」へ参加いたします。

沢山の出展者がいますが、骨董は本田のみ。

陶磁器,硝子,紙製の菓子器やカトラリーを中心に出品予定ですが、菓子にまつわる道具なども、遊び心のあるのが出せたら、一層楽しいのかなと思っています。

以下出品物より。
和紙を圧縮して、漆で塗り固めた紙皿。茶席でお干菓子が映えそうです。明治期の新聞に大事に包まれていました。わずかながらに隅入が施され、華を感じる折り目正しき器。和製パピエマシェといったところ。


漆塗和紙角皿 明治時代



オランダ18世紀頃のスペキュロスクッキーの木型。ちょっと笑ってる風の猫に、犬や鳥、顔や毛並まで緻密です。

分厚い硬木は樫か楢材。長い時間でとろんとろんと艶と味が出て、こんな軽やかでも彫刻と呼びたい西洋民藝です。


スペキュロスクッキーの木型 オランダ18世紀







瀬戸の掛分とピューター盃



掛け分けの意匠は極めてシンプルなものですが、線の分割のみで留めて粋だなと…その潔さに感心してしまいます。

鉄釉と灰釉のコンビネーションは、この徳利の色とバランスが上下逆転して形状も、細長いタイプを美濃瀬戸産では時々見かけます。
この形状の徳利は、もっと大振りなものが多く、二合半程度の容量で卓上の酒器に使えるのは少ないかもしれません。

西欧のワインボトル風で、西洋物の盃とも違和感なく自然です。素朴で味はまだこれからながら秋色の佇まい。目白コレクションにお持ちします。


瀬戸掛分徳利 江戸後期 18cm
ピューター脚付盃 19世紀

目白コレクション出品物






高麗李朝の器



筒物百景終了後、一週間の展示変えのお休みがあけて、本日30日から通常営業を開始しました。

出店や企画展参加など慌ただしい10月ですが、常設も気を抜かず、新着品も揃えてお待ちしています。


高麗末期~李朝初期頃の食器。
轆轤挽きの技術は見事で形は整い、硬く焼き締まった器は食卓で重宝します。


高麗李朝の浅鉢,刷毛目鉢,皿






目白コレクション 2017 秋



春に続いて、この秋も目白コレクションへ出店いたします。

半年前の出店が、ずっと昔のような、ついこの前終わったばかりのような。
緊張状態が長引くと、時間の感覚が若干、狂ってしまうのかもしれません。最初の出店は、身構えたり背伸びをしたり勝手な想像をしたり。濃密な記憶です。
二度目は、もっとありのままで、程よくリラックスしたいものです。

今回も、和洋混在で細かなものから色々と出品予定です。


備前鳶口壺。
備前は室町後期になれば田土が使われますがそれ以前の、石混じりの山土による渇いた荒々しい小壺。
口縁はふわりと歪み、火表は鳶口下あたりですが、非常にあがりが良く、ひなびた佇まいで、抱えたくなるような小ささが魅力の古い備前です。

白洲正子の旧蔵品に同手の鳶口壺がありますが、今回の品とサイズも近く、景色も劣らぬものと思います。

丸こく愛らしい形と、本当に佳い大きさです。
会場にてぜひ実物をご覧ください。

みなさまのご来場お待ちしています。


目白コレクション 2017 秋
10月21日(土) 12:00-18:00
10月22日(日) 10:00-17:00
於 目白 椿ホール


備前鳶口壺 室町時代 前期-中期
高15,5cm 径9.5cm






東西筒物百景 終了



東西筒物百景は本日にて無事終了いたしました。

昨年の蓋物展に続いて第二段は筒物展でしたが、振り返ると、みたての酒器や花器、使える道具類が数多く並んだ展示だったかなと、思います。

さて、次回は"何物"百景となりますか。
現時点では構想中ですが、また面白くなりそうです。

初日には12時間前から並んでくださったお客様、二日目は台風で大荒れとなったり…今年も色々なドラマがありました。
多くのご来店いただき、誠にありがとうございました。


















詳細公開 「東西筒物百景」



「東西筒物百景」の詳細及びDMデザインをサイトにて、本日公開しました。
まだ、紙媒体のご案内は完成前ですので、仕上がり次第、順に発送いたします。

表紙には、東洋から平安の経筒外容器。西洋は、白デルフトの筒型薬壺です。

経筒外容器は、その名の通り経筒を挿れて、経典を忍ばせた陶製の外側の容器です。すらりと直立する姿に、時を経てひび割れて、かせた表情は静かながら圧巻の迫力です。

地中に沈めて遥か未来へと、祈りを託した経筒が、「筒型の形状」をしているのも、どんな意味があるか。開催までには調べて、小さなことでもお伝えできればと思います。

西洋のデルフト薬壺は、小型の軟膏容器へと移す為の、少し大きめの薬壺であったと思います。これもまた一体どんな医療薬が容れられていたのか、薬品に関する事柄も知りたいものです。

筒という形が、もたらす効果や効能?は古代からどれだけ考えられてきたでしょう。厳しい筒の姿に見て触れると、こちらも背筋を正しくなるような気持ちにもなります。

一見、思いつきのような展示会の内容ですが、こんな幅も狭く不思議な展示が、逆に今こそ必要なのかもしれません。
世の中がいろいろと過ぎるのが早すぎて、よく分からなくなることもありますが、骨董の世界も然り。何を見て何処へ向かうか、本質が問われているようです。
良い展示会にしたいと思います。








「東西筒物百景」デルフト軟膏容器


17~18世紀 オランダ軟膏容器各種


東西筒物百景のDM葉書製作中です。その中からの一枚。
今回の案内には、前回より紹介品数を絞るので、東西の数合わせをしつつ、載せたくとも限りありと、悩みつつ製作しています。


円筒型のデルフト軟膏容器は、20近く筒物展に並びます。定番として見慣れてきたという感も否めないかもしれませんが、粘りのある不透明で柔和な白色には、やはり他国の白釉と異なる独自の魅力が潜んでいるかのようです。

良好な状態かつ、肌も土壌により黒や黄土へと変化に富んだものや、白のなかにも特色あるものを選びました。筒と呼ぶには、いささか短めなものもありますが、筒物の枠内として大目に見てくだされば幸いです。

この筒物展の機会に、ぜひお気に入りをひとつ見つけていただきたいです。



東西蓋物百景も振り返ると、反省点は色々ありますが、なんだかおかしくて、主催側としても存分に楽しめた展示だったなと思います。

箱や蓋物を蒐集した展覧会や催事は、古物や現代の品物に関わらず、各地の美術館やギャラリーでも開催されており、誰もが関心や興味も持ちやすく、やはり入りやすいテーマかもしれません。

しかし、筒ばかり並べるというのは、あまり聞いたことがないような気がします。

筒物ばかり並べて、一体どうなる?
茶器や食器の筒物は、定番的で人気があるものの、全体として共感できる展示となり得るか、不安がないわけではありません。

ただ、これは単なる飛び道具的な主題ではなく、真っ向勝負で本気の筒物を集めているつもり、です。一緒に展示をする古美術28の清水さんこそ、まさに本気で冗談のようなテーマに取り組み、まわりを人々を驚かす、情熱的で真面目な人です。

多様な価値観に溢れ、今の広大なネットの世界があれば、目新しく見慣れない展示など、皆無に等しいかもしれませんが、それでも、変かな?と思えるくらいの、ある種感覚的に脱臼していつつ、眼差しは本気というようなものが、求められている、必要な気がします。


この品集めが、リスキーという程には至ってないにせよ、覚悟や、ちょっともう少し、踏み込まねばならない時かもしれません。


そう、筒物といえば、まずはじめに憶い出したのは、ドラえもんの公園に出てくる土管と、ブルボンのルーベラです。


昨年の東西蓋物百景の案内に、今年の東と西の"筒物"を置いて







古伊万里網手文鉢



今日は花火大会の日でした。
岐阜の長良川では、毎夏に二回開催されます。

打ち上げ地点から徒歩圏内の我が家は、二階から、向かいの建物に隠されつつも、大きな音圧と共に、夜空に広がる半輪ほどの花が楽しめます。

近年は娯楽が増えたのか、興味が薄れているのか、花火の日の、かつての賑わいを懐かしく思います。
見やすく、道も混まないし、それはそれで有難くも、もうそういう祭りのおそろしくやかましい程の賑わいも来ないかもと思うと、さびしさもあります。

昭和的なノスタルジーといいますか、花火と共にあった ある時代感が、ひとつ過ぎて行ってしまったような感覚に陥ります。


総網手文様の鉢。
素麺鉢にぴったりの大きさです。
白磁には濁りがあって、若干灰色じみているので、落ち着いた印象。
花火に、みたてて。






古伊万里網手文鉢 21cm径×7.5cm高 売約済み












hondakeiichiro

Author:hondakeiichiro
「本田」
〒500-8068 岐阜市上太田町1-7
醸造会館1F
T+F 058-264-2980
OPEN 11:00-18:00
CLOSED on Thursday + 1st,3rd Friday




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9月の休業日|
7(木)、8(金)、14(木)、15(金)、 21(木)、25(月)、26(火)、28(木)、29(金)









企画展 2017|

「東西筒物百景」
9月16日(土) – 9月24日(日)


「目白コレクション」出店
10月21日(土)、22日(日)
会場:目白 椿ホールB1F



山本美文 木工展
11月3日(金)〜



小澄正雄 ガラス展
12月中旬予定








お問い合わせ|
keiichirouhonda@gmail.com