鼓を直立させたような“立鼓”形の硝子器。ヨーロッパ1700年代中頃から後半にかけてに制作された高鉛のグラスです。



なんとなく大正昭和頃のあのビールコップにも似てなくもありません。
古来より東洋に在る立鼓と一致する器形は、日本の焼き物とも自然と寄り添いそうです。



小林さんのルイボスティーも一層美味しく飲める気がします。ブースにて一杯ぜひどうぞ。


立鼓形グラス 西欧18世紀









日本の片口に続いて英国デルフト注器。
本来はソース・ボートというソースの容器で、フランスの優美なソーシエールを源流に、英国で作られたものです。



これはヨーロッパ独自の形状とスタイルの器ですが、失敗して流れた絵から江戸期の阿蘭陀への注文陶器的な印象を受けました。



やわらかな錫釉上を溶けて流れるつたない色絵に、かえって親しみを憶えてきたのは日本人の大切な感性。

地に花、上には植物を描いたものですが、空から雨が降ってきて、枝にはしずくが溜まっているように見えました。
一年前の秋、フランスで出合ったものです。


英国デルフト色絵注器 十八世紀 (銀繕いあり)








日本各地の片口いろいろ。
九州諸窯や他民窯、瀬戸などで小振りなものが中心に集まりました。
気兼ねなく普段使いできるものばかりですが、釉薬の流れや歪み、高さを備えた器形など、よく見てみると個性のある片口各種です。


古上野萱釉鉄彩片口 江戸前期

轆轤目が強く出て、貫禄ある佇まい。
田中丸コレクションの古上野で、非常によく似た釉調の耳付水指があります。
若干、胴の筒状になる立ち上がりは特徴的です。
古唐津の器形は柔らかで半球形に対して、上野や高取系の胴まわりは垂直的な筒形の持ち味があるそうです。




上から見ると歪みがはっきり分かります。
内部は施釉が半分ほどですが、堅く焼き締まっており酒器に可能です。水を含むと、乾いた赤土に景色が生まれます。



高台裏。
全体に傷やニュウが多くあります。



注ぎ口が欠けていますが、水切れは良好です。



小さな掛け分け麦藁手は盃サイズ。
明治頃と思われますが、かなり使い込まれています。
小皿や大振りの片口はありますが、掌中におさまる盃ほどのものは初めて扱います。






上野系鉄釉流片口 江戸中期




目白コレクションに出品します。


片口各種 江戸前期-明治頃迄







目白コレクションの出品より初期伊万里瓶と阿蘭陀盃。網手はカセあり繕いありで、定番の文様ですがかたちに惹かれました。

徳利というより、このまま飾りに花入に、お勧めしたいものです。




阿蘭陀盃は、ねっとりの白釉ではなく初期のファイアンスフィーヌ。葡萄唐草をシンボル化しています。
見込みの一輪花も愛らしい。


初期伊万里網手文瓶 17.7cm高



阿蘭陀葡萄文盃 オランダ18世紀末-19世紀初 6.2cm 4.1cm高







聖書を納めた匣

オランダの教会で聖書を納めるために用いられた長方木製箱。蓋を開くと区切りもなく、がらんどうのようにぽっかりとした空間。






分厚い木目は浮き立ち、錠前と金具には深い鉄味が付着し、その中には大判のネウマ譜面がぴったり納められたようです。



花入を置いたり道具箱にするのも気が引けてしまう、宗教的で厳かな、しぃんとした冷たい空気を今も匣の中に遺している気がします。


聖書収納長方箱 オランダ17世紀
w52cm d34cm h14cm







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