安永の小箪笥



安政四年歳、1775年銘の小箪笥。
杉か檜材を用いて驚くほど薄くシャープに作られています。
横に持ち手や天板の金具も無く、余分な装飾は一切なし。
江戸期の箪笥でこれまでに扱ってきた中でも、最大限にすっきりした意匠です。

好みの道具を蒐めては引き出しへ詰め込み、上には小壺で季節の花を活けたり。

材木の特性を活かした使いやすさや、極力に無駄を省いた素直なかたち。
江戸期の指物師の仕事は、一つの家具をこえて、まるで小さな建造物のように、空間の中で立っています。

この先いつまでも、付き合えそうな箪笥です。








引き出しの中央に書かれた、段数を示す"い・ろ・は・に"の丁寧な文字と余白にも、埋もれてしっとりした美を観られます。




小箪笥 江戸後期 (1775年安永四年歳墨書)
72cm横幅×42cm高×28cm奥行
売約済み







英国製把手付木籠



※ご要望いただき画像を数枚追加しました。2/17 12:30

ガーデントラッグと呼ばれる英国製の庭園用農具の木籠。

木と鉄が時を経て一体化したような味わいは、古い建築に蔦が絡まり同化した、あの風景と似ている気がしました。

把手もどれだけ握られてきたか、中央部分だけが思いきりぐんとすり減っています。時代も19世紀も中頃以前なのか、留め具の菱形のような鉄の形と直しも独特な雰囲気です。

以前に木を刳り貫いた、イタリア製の手付きジャグを扱ったことがありましたが、この把手の自然なすり減り方を見て、それを思い出しました。

使っていた人の掌の大きさや形までもが、把手に染みついて、記憶さえ残っているような、木には何か、そんな訴えかける力が潜んでいるみたいに思います。

これぐらいの時代までの素朴な民具や農具には、中世から続く、民衆の生活様式の気配がまだ薄っすらと漂うような。
















把手付木製籠 イギリス 26cm高 31.5cm×31.5cm 18世紀末~19世紀中頃
売約済み

(底角に4点の後世の鋲打ち、一箇所角3本の鎹直し)





瑠璃釉面取筒と李朝染付瓶


瑠璃釉面取筒と李朝染付瓶

潔い面取りと窯傷から透ける白の素地が、景色と化して、李朝もののような雰囲気がある瑠璃は、おそらく幕末頃の瀬戸産と思います。

このような瑠璃の筒と同種の物を、全く見かけたことがないので、憶測に過ぎませんが、当時は"食器"ではなく、線香立てだったかも知れないと詳しい方より教えていただきました。

現在では、猪口や湯呑みの一種の形として、不思議でない面取筒型。当時は、食器の発想もなかったのかもしれません。
現存数の少なさからも、数多く市場に出回る食器よりも、線香立てのような数少ない道具であった可能性が強まりそうです。

過去には単なる道具だったから、ここまで素朴で飾らないものなのか、真相は不明ですが、今見ると、現代的過ぎるこの瑠璃筒。過去を想像しながら、お茶やお酒を呑むのも楽しめそうです。



瑠璃釉面取筒 幕末頃 瀬戸 売約済み



竹の葉か草文が極端に省略されて、行きついた瓶の文様は、魚のような、鳥が飛ぶ姿のような、浮かんだ雲か、観る側によって、何にでも捉えられそうな模様です。いつでも、豊かに、想像を越えていきたいなと、考えさせられます。


李朝染付瓶 19世紀 17,5cm高 11,5cm幅 売約済み










鉄製貨幣


鉄製貨幣 アフリカ (ナイジェリア イマド族)

アフリカの鉄通貨、ナイジェリアのイマド族から。
厳しく鋭い造形に打ち出された細かな文様、理屈抜きに揺さぶられるものがあります。
今回の会場は、スペースに限りあれど、こんな大きめな物や大皿などもお待ちします。
記念すべき第一回。こぢんまりとならないように、無理をしても数多く飾れる什器なども運び入れて、会を愉しみたいとおもいます。




「アンティーク&ブロカント目白」の会場となるギャラリーFUUROは、1階,2階のスペースがあり、出店者がランダムに5店舗づつに分かれてブースを出します。限りのあるスペースですが、全ての店舗を隈なく観てまわりやすい会場だと思います。

本田は、1階入ってすぐ左手側のブースです。



「アンティーク&ブロカント目白」

2月3日(土) 12:00-19:00
2月4日(日) 10:00-17:00
会場 ギャラリー FUURO
東京都豊島区目白3-13-5

アンタイディ
gallery uchiumi
Gallery ONO
ギャラリー 桑納
四方堂
志村道具店
antique VerMeer
本田
宮脇モダン
Myshica Antik







阿蘭陀ガラス二種



"洋の古いものにこだわりました"というコンセプトのアンティーク&ブロカント目白。

西洋骨董,古道具の出品に限定される催しですが、洋の中に微かに漂う和様の気配にも、心落ち着くものがあります。

こちらは舶載品として江戸期に日本へ渡ってきたと思しきオランダのガラス二種。どちらも木蓋,漆蓋が備え付けられ、長い間、日本で大事にされてきた様子がうかがえます。

オランダ生まれの日本育ち。控えめながらも凛とした立ち姿。長く過ごすうちに肌の色もどこか日本的に、なりつつあるような、、



オニオンボトル 売約済み
ケースボトル 売約済み
オランダ17~18世紀


アンティーク&ブロカント目白

2月3日(土) 12:00-19:00
2月4日(日) 10:00-17:00
会場 ギャラリー FUURO
東京都豊島区目白3-13-5








hondakeiichiro

Author:hondakeiichiro
「本田」
〒500-8068 岐阜市上太田町1-7
醸造会館1F
T+F 058-264-2980
OPEN 11:00-18:00
CLOSED on Thursday + 1st,3rd Friday




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1月の休業日|
11(木)、12(金)、13(土)、14(日)、18(木)、19(金)、25(木)、26(金)









企画展 2018|

アンティーク&ブロカント目白
2月3日(土)、4日(日)
会場 gallery FUURO


黒白展
2月1日(木) - 2月12日(月)
会場 10watts f & g



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keiichirouhonda@gmail.com