聖アンナと聖母子 刺繍画



買付の途中で、一部分を載せた中世の刺繍画。
額装が無事に済み、何とか、青花へと間に合うよう整いました。

おとといからwebのトップでも全貌を公開いたしました。
併せてトップの8品も青花出品のものへと入れ換えを行いましたので、どうぞご覧ください。


再度、刺繍の詳細について

16世紀頃、リヨン(パリ近郊)で作られた「聖アンナと聖母子」の三者が並んだ場面。

ほんとうに、気の遠くなるような細緻な刺繍の手仕事。

10色を超える髪の毛ほどの絹糸を用い、箇所により縫い方と技法を変えながら、布の揺れ、髪の流れや束なり、眼のうごき、柔らかにほほ笑む口元までを緻密に現す。

全貌を見ると、裂(断片)ではなく、縁で完結しており、ひとつの枠の中におさまる宗教画として、教会の依頼品や城内に飾られたものだったのではと考えられます。

この刺繍を最初に見たのは、薄暗い部屋の中。その暗がりでも、マリアの浮きたつ静かな微笑に鳥肌が立ち、感動を憶えました。

中世の幻想的なタピスリーや刺繍裂。
美術館で綺麗だなぁと、羨ましく眺めるばかりで、まさか裂でもない完成した一枚に出会えるとは、想像もしませんでした。

しかし、たまたま、自分のもとに訪れただけで、この中世の刺繍画は、大勢の方の心に響く純粋な力を持っていると信じています。

今回の買付、この刺繍と会うために行ったようなもの、とさえ思ったほど。

ひとつの工芸品の力による、大きな揺さぶりが、まだ自分の中で続いています。




「聖アンナと聖母子 刺繍画」 1500年代~1600年代初頭 リヨン或いはパリ近郊 44,5cm×25,0cm
額86,0cm×58,0cm


青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時




スリップ片口鉢と小皿


スリップ片口中鉢

フランス南西部の伝統豆料理「カスレ」を調理して盛りつけた焼きもの。

本来はもっと深さのある大鉢で作られることが多く、この器は一人前ほどの大きさの珍しいサイズ。



加えて抽象的な文様のスリップ技法が施されているのは、稀なことだと思います。
このサイズ感のスリップ、普段使いに出番多く楽しめそうです。





こちらは先日紹介したスリップ盃の小皿版。
おそらく、ままごと用の小品です。
何気ないもの。でも、おもちゃではなく、食器とおなじく丁寧に焼かれた実用性ある器。奥深いと思います。
青花の会にて


スリップ片口中鉢 フランス19世紀 16,5cm径 10,5cm高
スリップ小皿 フランス20世紀初頃 7,3cm径


青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時




フランスの硝子酒器



金彩の唐草文でイニシャルを焼きつけた、小さな面取タンブラー。200年ほど前の仏ガラス酒器。

金彩は絢爛な装飾も多いなか、このグラスは金を縁に巻いて、中央に文字を置いたのみ。



裏と側面をすべて面取し、その後の研磨の手仕事からも、贅沢な代物であったことが知れますが、同時に素朴で静かな気品を感じさせるのは、当時の注文主のセンスを残しているからかもしれません。

角瓶も同様な仕上げによるバカラ製。偏平な栓にも細やかなカットを施しています。

角瓶とタンブラー。揃いでも楽しい、カットの仕事が冴えるガラスです。

青花の会骨董祭へ出品します。



金彩面取グラス H6cm W 6.8cm
金彩ガラス角瓶 H17.5cm
フランス18世紀末-19世紀初頃


青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時




ブランクーシと葡萄酒搾りの道具


葡萄酒圧搾機木棒 フランス 17-18世紀 49.5cm高
French wine press 17-18th c.


彫刻家のブランクーシも日々アトリエで眺めては発想を得たという、葡萄酒圧搾機の木棒。

ワイン大国の歴史の深さ。
この朽ちかけた棒も、どこかの教会や農家などで使われ長い時代を過ごしてきたのだと思わせます。

最初は鋭角であった、ねじねじは、角もとれて丸みを帯びて、ひび割れて。

道具の一部に過ぎなくとも、深くうねりを持つ螺旋の棒が、名のある彫刻や美術品にも負けじと、今も真っ直ぐに立っているように、僕には見えてきます。

この品は青花の会骨董祭の、おすすめ品2点目として紹介しており、6月10日(日)からの販売予定です。よろしくお願いいたします。


青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時




デルフト白釉面取壺



ふんわりとした面取り、虫喰い、口縁のとけるような緩やかさ。傷や直しなく、良好な状態。

長年あこがれていた、白デルフトの美しいかたちの花瓶です。
青花の会に出品いたします。


デルフト白釉面取壺 1700年前後
Delft vase 17th-18th c. H14.5cm


青花の会 | 骨董祭2018
6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時




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6月の休業日|
5(火) 〜 15(金)、21(木)、22(金)、28(木)、29(金)

出店のため6月5日(火)から15日(金)迄,休業します







出展 2018 |

青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)、9日(土)、10日(日)



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