「彩画嗅ぎ煙草箱」

フランスの田舎道、秋の小径を描いた小箱。

紙パルプ製の素地(パピエマシェ)に、オイルを塗って漆黒に焼き固めて、その上から細密画を描いた、嗅ぎたばこ入れ。




パピエマシェが19世紀に一般的に普及する以前。このような細密画を施した小箱は、18世紀当時には、この寸法でも数十万はしたと云われ、とても高級な工芸品だったようです。

蓋をあけると、まだ粉状のたばこの香りが、ほんのりと漂います。

木がそよぎ、道ゆく人たちに、とび散らう落ち葉がかかるような。

ヴェルレーヌの「秋の歌」を彷彿とさせる、うら悲しくも美しき秋の景色。

今週からパリ入りなので、季節もかさなり向こうへの想いが募ります。


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秋の日の
ヴィオロンの ためいきの
ひたぶるに
身にしみて
うら悲し

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや

げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな

Paul Verlaine / Chanson d'automne
訳 上田敏


彩画嗅ぎ煙草箱 フランス18世紀 9.2cm径 5cm高
papier-mâché snuff box






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