“ものがたりの西洋工芸”

去年の秋、パリの中世美術館をのぞいてみた時のこと。ちょうど一角獣にまつわる展覧会が開催中でした。
館内は大がかりな改装中で規模を縮小した企画だったものの、中世美術から現代絵画に映像作品、一角獣のツノ(ホンモノではなく別の獣)…、そしてジャンコクトーのユニコーンのコスチュームまでと幅広い一角獣を集めた面白い内容でした。

ユニコーンを巡っては、解毒や貞潔をあたえるもの、他の伝説上の怪物や悪魔と異なる位置にいたり、その神秘へ救いや安息を求めると同時、一角獣はキリストに見立てられ、神殺しされ、人間のおろかさを伝えていく幻獣とも言えそうです。
シシ神と同じように。



一角獣図のデルフトタイル。
コーナー・パターンは卍崩しの古手のタイルです。
駆けていき、いま川を飛び越えるところ。

この絵を見て思い出したのは、ニューヨークのクロイスターズ美術館蔵のタピスリー“一角獣狩り”にある、狩人から逃れて一角獣が川を渡ろうとする場面。脚の曲げ方、顔の向き、ちょっと似ているのです。
野を駆ける動物たちはタイルの定番柄であり、きっと関連はないのですが、妄想するのも古いものの楽しみのひとつです。

寓話の幻獣ではなく、かつて本当は共生していたのでは?と思わせるほど生々しく親密さをこの絵から感じています。



一角獣図デルフトタイル 17世紀前半-中頃
13.5cm(修復なし)


“ものがたりの西洋工芸”

於 gallery FUURO
antique & brocante 目白

2019年
12月7日(土) 12:00-19:00
12月8日(日) 10:00-17:00
東京都豊島区目白3-13-5





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