
オランダ産のマジョリカ陶器。
南欧から伝わり、その地の伝統や明るさを持ちながらネーデルラント地方の寒い冬の色も僅かに混在する器。
二つの風土の特性が自然と出た意匠には、妙に安心を得てしまうのです。

昨年の春に出掛けたイタリア。
本場のマジョリカ陶器を、中世のものから現代作品の工房まで観て触れることが出来た。
この春も、イタリアやオランダへ普段どおりに行けるとばかり思っていた。
あの歴史ある国へ、世界の人々がまた多く訪れられるようになることを、心の底から願う。
薄紫の花の欠片を夕暮れの和室へ。

ダッチマジョリカ陶片 17世紀前半 15cm径 2.2cm高
売約済み