
7/4土曜、山本美文さんの在廊日。
閉店後にはささやかな会食をおこないました。
そこで僕は気になっていたことなど、色々と質問してしまいました。
(長距離の運転や在廊でお疲れというのに、美文さんすみませんでした)
何でもない打ち上げの時間のようで、大変に実りのあるひとときでした。
——
色は言葉を持たないけど、人の感情を左右するような強烈なメッセージにもなり得る。
だから色をみるときに(作るひと、選ぶ側は)慎重にならねば、、
繊細な人はもしかしたら、街に溢れる選ばれざる色に知らぬ間に疲れて傷ついているかもしれないし、或いはもう繊細ささえ放棄してしまったかもしれない。
反対に色は力を与えて、活力の湧くもの。
色の奥にある「意味や効果」を見極めて、必要に応じて選んでいきたい。
でも、そこに確かさや正しさは無く、結局は見るひとそれぞれの受けとめ方次第。
僕の好きな白とは何だろう。
それは言葉にあらわすことはできない。
例えばデルフトの白にはその特徴はあれど、無限にあって、好きも嫌いもあるということ。
情報ばかりに[作者・名称・時代・産地・素材・etc...]に惑わされて選んでいると、感受性をどこかに置いてきたようなとってもサビシイ気分になる。
情報は一旦遠くに離して、
好きな白を永遠に探究していこう。
終わりがないだろう。
白は骨の色でもある。
初心は白のシャツを羽織るように。
そう、僕の大好きな安野光雅さんの、この「あいうえおの本」には、ほぼ言葉の説明がない。
例えば、「あ」には、「あ」の頭文字からはじまる、事物や器物に道具、動植物に現象などが沢山絵柄で隠されている。
大人でも考え込んでしまうような、ノーヒントで説明なし。日本語の豊かさや文化があり、感性や教養も試される本。
自身の眼にうつる、かたちから真実と本質を探ること。
ところで本の背のスプーン、
美文さんのオリーブのスプーンとそっくり!
うーん、節まで似てるな~
