元禄期か或いはそれより少し後に、肥前有田で輸出用に制作された扁平なヨーロッパ向けの皿と思います。




本来ならば染付素地があり、色絵で飾られたものが、白磁の無傷状態で見つかりました。





この真白の端正な皿からも、西洋への憧れをじわじわと感じ入ることができます。「交差する憧憬」に併せて青花の会骨董祭へ出品いたします。


白磁洋皿 1700年代前半頃 23.2cm径


青花の会 骨董祭 2019

6月7日(金) 17-20時 (内覧会)
6月8日(土) 11-19時
6月9日(日) 10-17時







今日は青花の出品物ではなく、店頭に並んでいる商品から紹介します。

トスカーナ地方の木箱に続いて、こちらも同地方産のとても古い金具です。
凝固剤(錆止め)で固められて、今はオブジェと化していますが、一体なんの為の金具だったのか?




最初はわかりませんでしたが、ヨーロッパの雨戸である鎧戸を開けた際に、それを固定するための金具と判りました。

ヨーロッパの街を歩いて、鎧戸が付いている家を見上げると、今もその横には留め具の役目をする、こんな金具が取り付けられています。その中には女の子や、男性の顔がデザインされた留め具もあるようです。

中世の街並みを散歩しながら、窓を観察してみるのも楽しい発見があって、面白いと思います。



イタリア最古の橋、ポンテヴェッキオを撮影したもの。ボヤけていてすみませんが、窓の留め具がしっかりと写っています。
これ、ペアで見つけられていたら、これから家を建てる人も実用できたかもと思うと残念ですが、曲線を眺めたり、置いているだけでも絵になる形です。


最後に、金具の留釘のような部分は、構造上本来は反対向きだったのでしょうが、飾るために上向きに変えたであろうと思われます。
前の持ち主も、こうして飾って眺めて、きっとイタリアの古い景色を夢想したのかもしれません。


鎧戸の留め具 イタリア18世紀頃
17cm長さ 売約済み










イタリアではトスカーナ地方を巡りましたが、中世の建物を多く残す旧市街で出会った宝飾品を入れた手彩色の木箱です。




モミジのような葉と、かすれて消え入りそうなはかない金彩の絵付け。東洋の漆器のようでありながら、ヨーロッパの色気が漂うこの箱も、青花の会での小テーマ「交差する憧憬」に合うのではと思いました。

東洋への想いがあったのか、それは分かりませんが、日本に持ち帰ってみて、畳の上に置いてみたら不思議とそのほうが、イタリアで見た姿よりも断然馴染んで見えてきました。


手彩色葉文木箱 イタリア18-19世紀
15cm径 6cm高

青花の会 骨董祭 2019

6月7日(金) 17-20時 (内覧会)
6月8日(土) 11-19時
6月9日(日) 10-17時









今日は雨のつよい荒れた天候の中、ご来店誠にありがとうございました。5月中は木金休みで、あすも営業いたします。

昨日に引き続いて、青花の会骨董祭へ出品する1日目おすすめ品の二点を紹介します。こちらも小テーマ「交差する憧憬」に沿った出品です。

右手の瓶は輸出用として有田で焼造されヨーロッパへと運ばれた、色絵の六角瓶です。型紙摺を用いて西洋的な文様である葡萄文を表して、その上から赤と少量の金彩を乗せた染錦と呼ばれる色づかいをしています。



注文品としてヨーロッパの宮殿や邸宅に合わせたので、吉祥文や日本の草花、東洋の風景や人物図など、染錦も和風かつ華麗なものが多いですが、これは珍しく葡萄という西洋風幾何文に、赤を効かせて、総柄ながらも抑制のある落ち着いた印象です。
また、輸出ボトルは四角形の瓶が多くを占める中、六角形というのも稀に見るもので、そして小型なのは旅の際に使った携行用と思われます。
一旦は海の向こうへ渡って、里帰りをしてきた六角瓶。柄も形も、瞬時には何処とも言えないような不思議な器から雅な異国を思います。



その隣へ置いたのはデルフト焼の小さな花瓶。文様は虫や草花を描き、景徳鎮や有田磁器からの影響がうかがえ、確かに東洋の染付への憧れが見えてきます。この花瓶は、小指ほどの小さなもの。デルフト焼には特別に小さな陶器が時々出てきますが、その存在の詳しくはまだ不明なことも多いと聞きました。



二つを隣り合わせにすると、どっちがどっちの国だったか。交わる憧れは、時空を超えてここではない何処かへ導いてくれる気がします。

詳細や通販に関するご質問など気兼ねなくお問い合わせください。



色絵葡萄文六角瓶 H15cm w6.8cm
デルフト花鳥文小壺 H6.3cm W3.8cm
17世紀末-18世紀前期


青花の会 骨董祭 2019

6月7日(金) 17-20時 (内覧会)
6月8日(土) 11-19時
6月9日(日) 10-17時








昨年につづいて今年も青花の会骨董祭へ出店いたします。

今回は小テーマ「交差する憧憬」として、異国への憧れや東西交流が織りなす調和を探してみたいと思います。

遠い国を想像することしか出来なかった時代。異国の文物を眺めては、こんな花が咲いているんだとか、暮らしの違いに思い馳せたでしょう。

写しや模倣とも異なる、未知の憧れから想像して生まれたものたちには、その時代だけの豊かさや美しさがある気がします。
知らない事での拙さゆえに、そこに雅味を感じてしまうのかもしれません。



画像のデルフト小壺は、デルフトでは珍しい幾何学文様の柄です。
日本の文様にある石垣文や羽文様とよく似ていますが、これは図が横向きとなっています。
実際に模倣であったのか、定かではありませんが、細かな連続模様に和を感じる美しい小壺です。

まずは、実験的な小企画なので、数も種類も少ないと思いますが、楽しんでもらえるよう努めます。その他はいつものように好きなものも出品します。
このテーマは、今後も自分の中で取り組みたいことでもあります。


デルフト幾何文小壺 18世紀 13.2cm高 5.5cm口径


青花の会 骨董祭 2019

6月7日(金) 17-20時 (内覧会)
6月8日(土) 11-19時
6月9日(日) 10-17時

会場

① la kagu 2F Soko
② AYUMI GALLERY
③ AYUMI GALLERY CAVE
④ セッションハウス・ガーデン
⑤ セッションハウス・スタジオ
⑥ 工芸青花 一水寮内

※会場は6ヶ所ありますが、当店は今年もla kagu 2F sokoへ出店いたします。







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11月の休業日|
22(木)、28(水)、29(木)、30(金)






企画展 2018 |

chikuni exhibition
2018.10.13 sat - 21 sun




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