パリの朝

雨続きの晴れ間。

フランス買付も終わりに向かってあと三日間。
雨ばかりで移動や大きなものの積み込みに苦労しましたが、中世の家具や古く美しい民具、初めて買う大道具との出会いにも恵まれました。

時には自分たちの身体以上の大きなものに惹かれることも多く、妻と二人で運ぼうとすると、ディーラーたちは驚きます。雨にずぶ濡れ、体もがたがた。これはほんとに体力仕事です。

なにも写真が撮れてなく、すみませんがまた日本に届いた頃にゆっくり紹介していきます。

帰国後の営業は10/5(土)より。いつものように持ち帰れる品物から並べて、お待ちしています。







渡欧する間際になると、そわそわしていつも日本のものが恋しくなる。

小木の念持仏。
小さいながら、彫りが厳しく衣の線が立ち、脚先まで丁寧な造り。よい表情をしている。

静かな祈りは、ヨーロッパの宗教美術や生活の中で使い込まれた民具にも、通じあうものと出会うことが時折ある。

根底に流れる、共通した心があればと、色んなところへ出掛けます。



木彫民間仏立像 13.5cm
売約済み








「彩画嗅ぎ煙草箱」

フランスの田舎道、秋の小径を描いた小箱。

紙パルプ製の素地(パピエマシェ)に、オイルを塗って漆黒に焼き固めて、その上から細密画を描いた、嗅ぎたばこ入れ。




パピエマシェが19世紀に一般的に普及する以前。このような細密画を施した小箱は、18世紀当時には、この寸法でも数十万はしたと云われ、とても高級な工芸品だったようです。

蓋をあけると、まだ粉状のたばこの香りが、ほんのりと漂います。

木がそよぎ、道ゆく人たちに、とび散らう落ち葉がかかるような。

ヴェルレーヌの「秋の歌」を彷彿とさせる、うら悲しくも美しき秋の景色。

今週からパリ入りなので、季節もかさなり向こうへの想いが募ります。


————

秋の日の
ヴィオロンの ためいきの
ひたぶるに
身にしみて
うら悲し

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや

げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな

Paul Verlaine / Chanson d'automne
訳 上田敏


彩画嗅ぎ煙草箱 フランス18世紀 9.2cm径 5cm高
papier-mâché snuff box








一昨日は長野市の「夏至」へ。

談話会の話し手として、お招きをいただきました。

不慣れなものでどうなることやらでしたが… 夏至宮田さんを司会に、鎌田さんとの対話、お客さまも交えての和やかで愉しい秋の夜となりました。ありがとうございました。

“鎌田奈穂 うまのほね”展示会
9/23までギャラリー夏至にて開催中です。
ぜひお運びください。



丹波、志野、初期伊万里、御深井、江戸ガラス
互いの酒器を持ち寄って、
まずは白ワインからスタート…






それで、どうしてまたブリキバケツの写真かというと、同種の楕円形バケツが夏至の入り口に置かれていたのを見たからです。

おそらく傘立てとしてさりげなく。
ブリキの質感と鈍い輝きが、エントランスの黒い鉄扉や、白の壁面とよく調和していました。

用途は生活用水を汲んだ、フランスのブリキ製バケツ。

18世紀末にピューター製品の代替品として台頭したブリキは一般的に広く普及したそうです。
重たい銅板に錫メッキ。もれずよく注げ頑丈な現役です。
心なく心ある男、ブリキの木こりを思い出す、軟らかな色と形。


フランスの郷土資料より、1900年代前半頃の民家。


ブリキ製バケツ フランス 1900年前後
38.5cm幅 30.5cm高 (持ち手含まず)
売約済み







来週よりヨーロッパ買付のため、10月4日(金)まで暫くお休みします。
この3連休は9/16(月祝)まで普段どおり開店、ご来店をお待ちしています。




写真は猿投系白瓷の段皿。

白い肌にうすらと残った灰釉、本来は碗の受け皿だったようですが、この上に重ねてしまうなんてもったいない、と思わせる美しい姿形です。

丸い団子を乗せたくなる皿。
昨晩は岐阜でも月が綺麗にみえました。


猿投段皿 平安時代 (11世紀)
11.2cm径 2.2cm高








九月の猛暑日。氷のようなグラスを握って眺める、名の刻まれたタンブラー。

側面には樹木、裏に六弁花の彫り。
“シャルロット” はフランス語圏の女性名。花のすきな女性を想って送ったものか。



縁は欠けてしまい、全体に擦れた跡。
使えなくても、文様と時代を経た傷を美しいと思えた。
紅の革張りの箱に納められ遺されてきた18世紀のタンブラー。


グラヴュールタンブラー “CHRLOTTE VIGER”
フランス18世紀 6.8cm径 7.7cm高

売約済み







僕がはじめて古道具坂田を訪ねたとき、買ったものはタパでした。

そんなエピソードのことを、思い出話のような拙い文章ですが、9/14より開催のタパ展にあわせて刊行される図録へ寄稿させていただきました。

話題となった「古布」展も記憶に新しいですが、引きつづいて布(樹皮布)の展示。

暮らしのそばにある“布”という素材に対して、坂田さんのまなざしは強く、特に陶器などを選ぶ際とは、また異質な気がしました。

もろくはかない、消え入りそうなまだ若い布や紙も、これがいいんだよ、と拾いあげる坂田さんに助けられてきました。



「タパ -坂田和實が見つけた-94枚」

会期 9月14日(土) - 10月6日(日) 11:00~20:00
会期中無休
会場 Bギャラリー ビームス ジャパン 5F





タパ展 図録

2019年9月14日刊
A4変形判上製(297×210 cm)
フルカラー120頁
定価 本体2,500円(+税)

編集・発行 大和プレス
デザイン 原 耕一・せい

執筆
青井義夫(古美術 甍堂)
青柳龍太(現代美術家)
安東敬三(花元)
菅野康晴(新潮社『工芸青花』)
本田慶一郎(本田)

写真 小川元貴・小田康平(六頁)






初夏の買付中に予告として、一部をお見せしていたスペインの長椅子。
先日修繕も完了して、ようやく本日より正式に紹介できました。

これまで見てきた椅子の中でも、特別に美しい椅子。

とても長い、一枚の板はどこまでもつづくように、清廉な空気を纏っているよう。

もしも、もしも今、自宅を建築中ならば、この長椅子をメインにした住環境を考えてみたかった。

御来店の折には、どうぞゆったりと深く腰掛けてみてください。


長椅子 スペイン 18世紀 199cm






ピューター皿の特集、お付き合いいただきありがとうございました。
初の試みでしたが、今後もちょっとしたweb上での小企画は続けていく予定です。

今回嬉しかったのは、ご購入いただいた方の中には初ピューター皿という方も多かったこと。

変形と傷や書き込みによって、唯一となる皿。価値や時代を問わず、見直してみたい素材と形の結びつきがありました。

画像はピューター番外編として、東西のピューターを用いた角型酒容器。

右のガラス角瓶はピューターの蓋が付いたフランスのリキュール瓶。1900年前後の制作と思われる型ガラスで、はじめて見たものです。日本の幕末明治頃の錫製酒注ぎと合わせて。

どちらも販売しています。お問い合わせください。


錫製角形酒注 幕末明治



錫蓋付ガラス角瓶 フランス 1900年前後
売約済み








ピューター皿の特集。
まずはスタンダードなリム皿から。

ピューターは錫を主成分とした合金。
製作された時代や個体で添加された成分も異なり、印象は大きく変化します。

このピューター皿はどうでしょう、鉛が若干多めの雰囲気があり、重厚さもありながらも柔らかさを備えています。


大きさは普段使いには丁度いいもの。
色味や痕跡もそれなりの味わいがあり、はじめてピューター皿に触れるという方にもお勧めです。

裏面にはFとGのイニシャル。依頼者か製作者によるものと思います。





① ピューター皿 フランス 19世紀前半 22.5cm径 2cm高

売約済み







2枚目の紹介も同じくフランスのリム皿。

1枚目とほぼ同形ですが、縁の立ち上がりの角度は強めに上に出ています。
こちらの方は成分の影響により硬質で若干軽い手取り。

製作年代は①よりも少し時代の下る19世紀の作と思います。

お皿と紹介しましたが、このタイプの形状は本来の用途は受皿(トレイ)であったものも多いようです。
同素材の蓋付ボトルを上に乗せて、それにワインや酒類を入れていたのをピューターの図録などで見ることができます。


とりわけ特徴のあるピューターではないですが、普通さが魅力の日々使えるピューター皿だと思います。






② ピューター皿 フランス 19世紀 22.2cm径 2.3cm高
価格 6,000円 (税込)






3枚目も同じくリム皿ですが、産地はフランス或いはベルギーと思われます。

上記の2枚よりも幾分大きさがあり偏平です。
絶妙なリム幅と立ち上がりが、美しい立体感を持つピューター皿。

ヨーロッパの古いピューター皿は、前所有者やディーラーによっては数百年を経た鈍色の表情を落として、丁寧に磨いてしまう人もいます。
美意識も色々、制作当時の煌びやかなピューターへの憧れもあってのことでしょう。

全体的に表面を若干、磨かれて光沢が出ていますが、むしろ惹かれてしまった色と艶でした。

磨いてから、また年月が経過していることも理由の一つに挙げられますが、美しいリム形と響き合っている肌合いの気がします。









③ ピューター皿 フランス或いはベルギー 18-19世紀
23.8cm径 1.7cm高
価格 8,500円 (税込)







同形のリム皿で最後に紹介するのは、紋章の手彫りされたピューター皿。
これまでの4枚の内では一番古手です。

小傷と深い黒鈍色の織りなす景色は時間の堆積した証し。
薄造りで柔らかく、鉛を多く含んだ軽い手取りです。

漫画的でゆるいクローバーの紋章が、渋い金属味にあると一際また可愛く見えてきます。











④ ピューター皿 フランス 18世紀 23cm径 1.5cm高

売約済み






5枚目は八角形のピューター皿。

縁に丸点を繋いだパール装飾がある八角皿はフランスでも時折見かけますが、線装飾のみとなるとあまり見られません。

両面の傷や欠損を埋めて修復した箇所が幾つもあり、貴重な器であることがうかがえ、またその直した痕跡も、現在では滑らかになって見どころに変わっています。

Londonの刻印がありますが、なんと意外にも必ずしもイギリス製という確証にはならないようです。
アメリカを中心としてその他の地方でも、London刻印の打たれたピューター皿が制作されていた過去があり、産地特定は困難なようです。
“London”の銘にピューター最大産地への憧れが浮かんできます。

詳細は不明であれど、エッジの効いた鈍色の八角形は魅力があります。









⑤ ピューター八角皿 産地不明 1746年刻印 29cm径 2cm高

売約済み







6枚目と7枚目はスープ皿風の深皿。

裏を返すと、ピューター皿には珍しく高台が付いています。
貫通した穴が開けられているのは、恐らく紐を通して台所などに掛ける為。絵皿でもないので、鑑賞したというより、きっと実用を兼ねて、ですね。

2枚共に、裏面は長い時間を経て鈍色に変化しており、表面は磨かれています。

薄造りで歪みもありますが、軟らか過ぎることはなく形を保っています。








⑥ ピューター深皿 ベルギー 18世紀 20cm径 3cm高
価格 9,000円 (税込)











⑦ ピューター深皿 ベルギー 18世紀 20.2cm径 2.7cm高
価格 9,000円 (税込)






使い勝手の良い六寸の深皿。
このサイズ感のピューター皿は、盆の上やテーブル上でも取り合わせ易く、昔からとても好みの大きさですが、数も少なく出会うのも稀です。
器体は分厚く、重みがあります。

ひっくり返すと帽子の形。
古手の幅広リム皿は「枢機卿の帽子」「僧上の帽子」と呼ばれることもあります。









⑧ ピューター六寸深皿 フランス 18世紀 18.5cm径 2.9cm高

売約済み






今回のピューター特集の中では形が一番気に入っている皿。
産地はオランダ。

オランダ産ピューターの配合は鉛成分が多量だったのか、光をしっとりと受け止める曇り空のような肌合いは、他の制作地のピューターとは何故かちょっと違う気がします。

古手の幅広リムは美しいですが、一尺を超える大きなサイズが大半ですので、今回のような、好みのオランダの肌合いで尚且つ28cmという径は、個人的には一つの理想のピューターです。

裏には獅子と天使の工房印。









⑨ ピューター幅広リム皿 オランダ 18世紀 28.3cm径 2.3cm高

売約済み






33cmのピューター大皿。
見た目の質感はアルミニウム製のような、軽さを感じる薄造りの大皿ですが、軟らかくはない、中位の硬さのあるピューター。

表面は無数のカトラリー痕跡に加えて、異素材の金属的な黒い付着が見られます。

リムの狭いピューター皿は、見立て盆にも人気ですが、こちらも皿というよりトレイや盆として使いたい大振りなものです。












⑩ ピューター幅広リム皿 イギリス 18世紀 33cm径 3.5cm高

売約済み





輪花形のピューターの中では個人的には初めて出会った形です。

たっぷりとした深さ、フランス的で優美なリム装飾は、ぽっかりと森に現れた小さな湖を見るような気分です。

裏側には見込みとリムを繋ぐ箇所をぐるりと修復した跡があります。











11 ピューター輪花深皿 フランス 18世紀 33.5cm径 4cm高
価格 22,000円 (税込)






特集の最後の一枚。

枢機卿の帽子と呼ばれる幅広リムのピューター大皿。
紋章に描かれた、その怪獣の何とも可愛いこと…。

まるで涙しているようにも見えます。

この枢機卿の皿は、貴族の城や大聖堂、教会から発見されることも多く、神聖でいて宗教的な美しさを放っているようでもあります。

哀しんでいるのか、喜んでいるのか、不思議な怪獣の紋章を、ただ眺めて過ごし思い耽るひとときも、贅沢ではないでしょうか。













12 ピューター怪獣紋章リム皿 オランダ17世紀末~18世紀初頭頃 37.5cm径 3.2cm高

売約済み




・今回の特集に当たって

ピューター皿の一番の魅力は何だろうと考えましたが、僕にとっては「変形したもの、するもの」なのだろうと思えてきました。

変形しやすいピューター製の皿は、異素材の器物では、まず在り得ない形や姿で残っている場合が沢山あります。

ボコボコにへこんでゆがみ、作者や使い手によるサインや誰かへ宛てたメッセージの彫り込み、落書き、カトラリーの痕跡、それに加えて錫特有の風化した鈍色の光り。

あらゆる皿の中で、これほど生活が色濃く出ているものはあるか。
生きていた人の証しがこんなにもよく見えるのは純粋な悦びです。

“落書きのピューター”なんていう企画もいつかしてみたいです。








以前より試みてみたいと思っていたweb上での小企画をこの度開催いたします。

第一弾はピューター皿の特集です。
先日の船便でのまとまった入荷もあり、バリエーションも様々に選んでみました。
8月30日(金)の20時より、こちらに公開します。


今回は希少性や古さの価値よりも、普段使いたいもの、或いは眺めていたいものを、はじめてピューターの素材に触れる人にも伝えたく、何かきっかけになればと考えてみた小さな特集です。

価格帯は出来る限り、お求めやすくして、全て表記するようにいたしました。


ピューターは銀製品の代替品として貴族から庶民まで、食器から日用品やあらゆる道具へと広く用いられてきました。
金属の含有量の違いで軟質や硬質に変化したり、時代を経て鈍色に光る肌合いの魅力は千差万別です。

フランス、ベルギー、オランダ、イギリス…
所変われば品変わり、おなじような形にも国柄や特性に差異がみえてくるのも、この企画の面白いところかもしれません。


開始はあさって8月30日金曜日の20時から、このブログ上に全てのピューター皿の詳細を掲載いたします。

ご希望の方はピューター皿の品番と、ご住所、氏名、電話番号を明記して、ダイレクトメッセージかGメールにてご連絡くださいませ。
沢山のご参加お待ちしています!






瀬戸墨流文七寸皿とフランス絵具皿


パレットから滴を落として、その波紋のゆくえを愉しむ画家のように、陶工は何を想って、この図を留めたでしょうか。





(見込みに一箇所剥がれがあります)


鉄質泥を滴下して攪拌、流水のような抽象模様を生み出した瀬戸の墨流し皿。

練り上げ技法の器も同様に、瀬戸を産地としたものが時折見られます。

器体は薄めで持ちやすく、普段使いにも嬉しい七寸のサイズ。



高台作りは、馬の目皿や石皿の太い輪と違い、細くシャープです。



濃淡があり鉄泥のうごきも繊細で、細い流れ、太い流れ、景色が見飽きません。




軟質陶器の絵具皿。
フランスの良質な陶器の窯元で焼かれたものでしょう。縁に釉薬が厚く溜まり、表情の豊かなファイアンスフィーヌ。

こんなに小さく、愛らしいものは初めて見ました。

板チョコのかけら、ホワイトチョコレートのような、軟らかな角形が何とも美味しそうです。



ようやく暑さも和らいで
晩夏の風は、もう秋を匂いを届けている気がします。
食欲の秋、芸術の秋。
絵画的で美味しそうでもあるマーブルの器は、実用というよりも、物質として愛でたいもの。
異国の絵具皿が、よく似合っています。



瀬戸墨流七寸皿 江戸後期 23cm径 3cm高
売約済み

フランス絵具皿 1800年代中頃 10cm×4.2cm×1cm







古い蚊帳の一張りか或いはそれ以上、を丁寧にほどいた、麻布の蚊帳生地。30枚近くある、まとまった量です。



よく使われた手績みの麻糸から、風をとおしてきた痕跡や、人の傍で眠りを守ってきた慎ましさを感じ取れました。





洗いにかけられて、保存状態が良かったのは、次に使う人を考えてのことかもしれません。

そのまま敷布として用いたり、一枚の布へと仕立てたり、暖簾や間仕切り、カーテンにもできそうです。



麻布の蚊帳生地 明治~昭和
丈183cm 巾34cm
残数 20枚










夏季休業が明けて、明日より営業いたします。

ラッシュ編み座面のフランス民芸椅子。

葦などを編んだ、日本家屋にも馴染みやすい好みの椅子で、探していたハイスツールのタイプを見つけました。



英国のラダーバックチェアにも、ラッシュ編みは多く用いられていますが、フランスやスペイン産の椅子はそれと比較すると、木材も軽さがあり簡素な印象を受けます。



背部、脚部の曲線の美しさ。
同じラッシュ編座面のシェーカー椅子とはまた異なりますが、潔い姿にはどこか共通性を感じます。





脚に一箇所修復跡がありますが、ぐらつきは無く、座面もオリジナルで弾力と張りのある良好な状態です。


片手でも軽く持ち上げられ、台所で調理中、作業の休憩時に、バルコニーで、ちょっと腰掛けたくなる時に助かる一脚です。

手持ちの椅子にプラスもう一脚として、活躍してくれそうな素朴な民芸椅子です。


ラッシュ編座椅子 フランス 1900年前後
sh55cm h85cm w35cm d42.5cm
売約済み







球形に線刻、それに加えて穴も空いているので、鈴のようだと思った青銅器。

季節的ならば古代の風鈴といいたいところ。



本来は食糧や種などを保管した、小壺でしょうか。タイのバンチェン遺跡からの出土。

エッジの効いた口造りで、薄い器体ですが、手取りは脆く壊れそうな印象では無く、適度な重量があるものです。



まぶしい緑青を包むまだらな泥に、秋の訪れをみるそろそろお終いの夏休みです。



青銅壺 タイ北東部バンチェン出土 紀元前300年~後200年
10cm径 7.5cm高








あすは夏季休暇前の最後の営業日。
コンテナ荷物もほぼ落ち着きましたが、まだ少量づつ追加中です。この猛暑、お越しいただくのも心苦しいですが、お待ちしています。


今は水辺に見えてしまう、青く清らかな教会風景。

白デルフトの輪花などとも似た裏側や高台の景色ですが、こちらは呉須の色や文様からマヨリカ(イタリア或いはスペイン)と思われます。
7寸程の小ぶりな大きさはわりと珍しく、修復や共色直しも無い良好な状態です。

表は窯傷が半円を描いていますが、それもまた景色の一つと寛容に捉えてみたいです。裏を返せば、とろりとした無文の襞のうねる白釉も楽しめます。




マヨリカ教会図七寸襞皿 18世紀 (修復なし)








絵志野草文皿 桃山時代 13.1cm径
売約済み


webに更新した絵志野草文皿。

きっと草文なのでしょうけど、記号かマークのような絵志野。
昔も、頭のなかにある線を引ける人がいた。こんな簡潔な線描にどきどきして、日本の心を想います。
志野織部の同様な鉄絵小皿と異なる、大窯の肌合いも魅力です。








ワインテーブルは、円形の小さな舞台がその場に即座に生まれるような魅力を感じます。
片手でスッと持ち上げて、お茶の時間やお酒をいつでも何処でも。




脚部は英国の伝統的な装飾のバーリーツイスト。捻られたお菓子の形状が由来です。

ツイストの種類も2本重ねだったりと様々ですが、このシンプルな螺旋が綺麗です。





天板は縁に溝を細かく入れて、パイの形を意識したデザインです。
経年により滑らかになった印象ですが、エッジの美しさがまだ際立っています。





脚部に、かつて折れたと思われる脚を修繕したような痕跡と、高さを揃える為、一つの脚には木端の補強がされています。
ぐらつきはありません。



英国の家具会社が取り扱った金属タグが残されています。


椅子や机で、4本の脚すべてがこの装飾だと過剰に見えますが、ワイン机のように、一本脚でスッキリと挽き物の螺旋を眺めていると、彫刻的でやはり美しいものです。

小さなワインテーブルで夕涼みに、庭やベランダで、アペリティフの時間を優雅に楽しむのも素敵だと思います。

フランス買付中は、アペリティフのつもりがそのまま延々と真夜中まで仲間たちとお喋りと呑み続ける…そんな日々です。



阿蘭陀のジャグと脚付杯を置いて。花台にも向きます。


ワインテーブル 英国19世紀末-20世紀初
h63cm w28cm



デルフト藍絵ジャグ 18世紀 h24cm w7.8cm



面取ガラス脚付杯 オランダ19世紀 w6cm h11.6cm







プロヴァンス地方の巨大な木製スプーン。
特産品のオリーブを掬ったもの。

身近にある樹を材料に、うねりも活かして仕上げた一本限りの農具。





平凡な生活用具だったはずなのに、壁に掛けるとアフリカの木彫造形とも等しいほどの力強さを放っている気がします。




自己欲求といらぬ無駄なことばかりを考えてしまう弱い僕には、汗の滲んだ農具や削ぎ落とされた台所の鉄道具は、どうもいつも心に突きささってきます。



オリーブ掬い フランス1900年前後 長径65cm
売約済み








猛暑
夜になっても気温が下がらず、岐阜も19時過ぎても35度近くのまま…

ヨーロッパの普段使いに好いグラス類。
短脚の使い易いものや、冷酒にビール用もいろいろと。

今回のコンテナで大量に入荷しました。数をお探しの方もこの機会にどうぞ。


シャーパーニュグラス フランス 1900年前後
(3客全て売約済みとなりました)

クリスタル。本来はシャンパン用ですが、薄い口造りと短脚は安定感あり、麦酒も美味しく飲めます。




鎬硝子リキュール用脚付杯 フランス 19世紀





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