西欧木彫天使像頭部 18世紀頃
弥生土器 共に売約済み

西欧の木彫天使像頭部と弥生土器。
木彫はフランス中央部で出会ったもの。

修道院の祭壇などに飾られていた、18世紀頃のフランス或いはスペインあたりの産まれだろうか。おそらく、背後や横に羽の装飾などがあり、胴体のない顔のみで完結していた彫刻。

微笑は、悲しんでいるようで、喜んでいるような…
喜怒哀楽を密かにする天使の素性を思わす、静かな顔だち。

弥生土器は矢作川の川揚がり。
長い年月洗われて肌合いは、白に近くなり、形のよさが浮き立つ。

静かな微笑と、白く晒された土器。
夏の朝、ふと共に共鳴する涼しさがあったような。








琺瑯八角皿



ガラス質の釉薬は厚めに掛けられ、錫釉のようにしっとりとした質感。
縁は切れるほどに細く鋭く処理された古手の琺瑯八角皿。

縁部の青い塗りは消えかけて、露出した鉄は錆色に変化しています。

白い金属は冷たく涼しい。
夏向きのティートレーや盆に合いそうです。


琺瑯隅切長皿 フランス19世紀 29.5cm×19.5cm
売約済み







フランスの木製砥石入れ



腰にさげ砥石を入れた道具。一本の木を刳り貫き、ゆるやかな曲線に仕上げた角のかたち。飾りの無い自然にならった形に、道端の草花も、つたう水滴も調和している気がします。真横からみる姿は木靴や、民族楽器のようです。






木製砥石入れ フランス19世紀








北フランスの田舎町、まだ夜明け前の蚤の市で見つけた一枚の皿。暗やみで埃もあって、最初はこの傷が絵柄にみえた。無限の線刻は、ここで意思を持って止められたように丸の中でおさまっている。


フランス19世紀初頭頃 売約済み







聖アンナと聖母子 刺繍画



買付の途中で、一部分を載せた中世の刺繍画。
額装が無事に済み、何とか、青花へと間に合うよう整いました。

おとといからwebのトップでも全貌を公開いたしました。
併せてトップの8品も青花出品のものへと入れ換えを行いましたので、どうぞご覧ください。


再度、刺繍の詳細について

16世紀頃、リヨン(パリ近郊)で作られた「聖アンナと聖母子」の三者が並んだ場面。

ほんとうに、気の遠くなるような細緻な刺繍の手仕事。

10色を超える髪の毛ほどの絹糸を用い、箇所により縫い方と技法を変えながら、布の揺れ、髪の流れや束なり、眼のうごき、柔らかにほほ笑む口元までを緻密に現す。

全貌を見ると、裂(断片)ではなく、縁で完結しており、ひとつの枠の中におさまる宗教画として、教会の依頼品や城内に飾られたものだったのではと考えられます。

この刺繍を最初に見たのは、薄暗い部屋の中。その暗がりでも、マリアの浮きたつ静かな微笑に鳥肌が立ち、感動を憶えました。

中世の幻想的なタピスリーや刺繍裂。
美術館で綺麗だなぁと、羨ましく眺めるばかりで、まさか裂でもない完成した一枚に出会えるとは、想像もしませんでした。

しかし、たまたま、自分のもとに訪れただけで、この中世の刺繍画は、大勢の方の心に響く純粋な力を持っていると信じています。

今回の買付、この刺繍と会うために行ったようなもの、とさえ思ったほど。

ひとつの工芸品の力による、大きな揺さぶりが、まだ自分の中で続いています。




「聖アンナと聖母子 刺繍画」 1500年代~1600年代初頭 リヨン或いはパリ近郊 44,5cm×25,0cm
額86,0cm×58,0cm


青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時




スリップ片口鉢と小皿


スリップ片口中鉢

フランス南西部の伝統豆料理「カスレ」を調理して盛りつけた焼きもの。

本来はもっと深さのある大鉢で作られることが多く、この器は一人前ほどの大きさの珍しいサイズ。



加えて抽象的な文様のスリップ技法が施されているのは、稀なことだと思います。
このサイズ感のスリップ、普段使いに出番多く楽しめそうです。





こちらは先日紹介したスリップ盃の小皿版。
おそらく、ままごと用の小品です。
何気ないもの。でも、おもちゃではなく、食器とおなじく丁寧に焼かれた実用性ある器。奥深いと思います。
青花の会にて


スリップ片口中鉢 フランス19世紀 16,5cm径 10,5cm高 売約済み
スリップ小皿 フランス20世紀初頃 7,3cm径 売約済み


青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時



フランスの硝子酒器



金彩の唐草文でイニシャルを焼きつけた、小さな面取タンブラー。200年ほど前の仏ガラス酒器。

金彩は絢爛な装飾も多いなか、このグラスは金を縁に巻いて、中央に文字を置いたのみ。



裏と側面をすべて面取し、その後の研磨の手仕事からも、贅沢な代物であったことが知れますが、同時に素朴で静かな気品を感じさせるのは、当時の注文主のセンスを残しているからかもしれません。

角瓶も同様な仕上げによるバカラ製。偏平な栓にも細やかなカットを施しています。

角瓶とタンブラー。揃いでも楽しい、カットの仕事が冴えるガラスです。

青花の会骨董祭へ出品します。



金彩面取グラス H6cm W 6.8cm 売約済み
金彩ガラス角瓶 H17.5cm
フランス18世紀末-19世紀初頃


青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時



ブランクーシと葡萄酒搾りの道具


葡萄酒圧搾機木棒 フランス 17-18世紀 49.5cm高 売約済み
French wine press 17-18th c.


彫刻家のブランクーシも日々アトリエで眺めては発想を得たという、葡萄酒圧搾機の木棒。

ワイン大国の歴史の深さ。
この朽ちかけた棒も、どこかの教会や農家などで使われ長い時代を過ごしてきたのだと思わせます。

最初は鋭角であった、ねじねじは、角もとれて丸みを帯びて、ひび割れて。

道具の一部に過ぎなくとも、深くうねりを持つ螺旋の棒が、名のある彫刻や美術品にも負けじと、今も真っ直ぐに立っているように、僕には見えてきます。

この品は青花の会骨董祭の、おすすめ品2点目として紹介しており、6月10日(日)からの販売予定です。よろしくお願いいたします。


青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時



デルフト白釉面取壺



ふんわりとした面取り、虫喰い、口縁のとけるような緩やかさ。傷や直しなく、良好な状態。

長年あこがれていた、白デルフトの美しいかたちの花瓶です。
青花の会に出品いたします。


デルフト白釉面取壺 1700年前後 売約済み
Delft vase 17th-18th c. H14.5cm


青花の会 | 骨董祭2018
6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時



デルフト藍絵人物文皿




国旗の赤エナメルが、青の中に効くデルフト皿。幅広の縁に余白を設け、人物の穏やかで笑顔のような表情まで、丁寧に描かかれた一枚だと思います。状態良好。


デルフト藍絵人物文皿 1700年前後 22.5cm径
dish with a figure and flower design.
Dutch faience 18th c.


青花の会 | 骨董祭2018
6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時




グラヴュール装飾ガラス5種


グラヴュール装飾瓶,杯など
フランス,他 18世紀中頃~19世紀後半頃

5月末になり、青花の会骨董祭の開催も近づいてきました。出品のお知らせが続きますが、個人的にはアーカイブの意味であったり、何より骨董祭へお運び頂くのに、きっかけになればと、思っています。よろしくお願いします。

本日はグラヴュール装飾のガラス5種。動物や草花文、紋章入りのタンブラーや瓶など。





多様にあるグラヴュールの中より、余白や線のタッチ、絵柄、、純粋に自分が好きで惹かれたものを集めてみました。




犬の絵図の瓶は、この中では若い時代に入りますが、徳利にも見立てが可能なサイズ感です。(280ml程)

夏に向け、他にも硝子は酒杯になるものなどお持ちしたいと思います。

青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時




青花と赤い花


フランス 色絵の調味料容器

花を描いて、省略化された幾何模様がなんとも愛らしい図柄。同種で、花の絵付けは伝統的であり時々、見られますが、こんな素朴な幾何模様と出会えたことに嬉しくなりました。

フランス国旗の色ですが、日本の六月の季節や、青花の骨董祭とも調和してくれそうな色絵です。


色絵水注と手付容器 フランス18世紀 高11cm 幅13,5cm


青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時





古陶のかたち


三つ脚の耳付き濾し器 オランダ1500年代後半~1600年代前半

幅45センチ、大振りな水切りの皿です。

オランダ16~17世紀の風俗画に、ほぼ同形の器が描かれており、その皿の上には魚がのせられ、横から猫がコッソリと狙っている…という当時でも今と同じ風な食卓の風景がみられます。





そんな日用品であった濾し器や水切りの皿ですが、当時では難易度の高い製作工程のため安価にはならず、ゆえに使用者は裕福な層に多かったようです。

その数も他の皿類と比べても非常に少なく、日用の道具ながら、自然と価値のあるものとして残されたのかもしれません。

今回の黄緑色の濾し器も、発掘品ではなく伝世されてきたものです。

器体から引き伸ばした三角のような形の特徴ある耳(把手)。 そこには、たしかな古陶のかたちにならない時代の空気を含んでいる気がします。



青花の会骨董祭にてご覧ください。


青花の会 | 骨董祭2018

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時




貴婦人の乗馬



風を斬る手綱さばきが今にも伝わる、躍動感のあふれる鉄製風見。一枚の鉄板で、馬と人と風が一体となった優美な動きを表しています。


そして、乗馬しているのは女性。

風になびくスカート。身体や、か細い首、顔の輪郭をよく見れば、これは女の人だということがよく分かります。

ふと〈貴婦人の乗馬〉というブルグミュラーの、子どもたちの練習曲を思い出しました。

スタッカートを効かせて、馬が跳ね、かろやかに翔ける姿。
強さとしなやかさ、優雅でありながらも騎士のような女性が連想されます。

先日紹介した、海獣の風見より一つ時代が古く、鉄製で重さと大きさがあるものです。

おしりの尾が切れてしまっているのが残念ですが、これがあると、全体はどんなに綺麗な線を描いて完成していたんだろうなあと想像してしまいます。



風見は、買付の度に一つ二つと持ち帰りますが、今回の風見は鉄味,造形ともに、今までの仕入れの中では群を抜いています。

風見のような正統派の西洋古民藝も、まだどこかで眠り埋もれている古民藝(フォークアート)と呼ばれるべき物も、今後探し続けていきたいと思っています。



鉄製風見 (貴婦人の乗馬) オランダ或いはイギリス 18世紀末-19世紀初頭 売約済み
幅55cm 高53cm

青花の会骨董祭 出品

青花の会 | 骨董祭2018
日時
6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時







白阿蘭陀輪花大皿



花弁の数は8枚、40センチを上回る、特別に大きな白釉輪花皿です。

産地はフランス、或いはオランダの可能性もありますが、確たるものがなく、何とも判別は難しいところです。しかし、これだけの良好な状態の大きな2枚が対として同時に揃うことは、滅多にないことだと思います。



2枚ともに表面はスレや傷もなく、一枚は完全なる無傷。もう一枚も浅く短めのニュウが一本と窯傷のみ、ほとんど無傷と言っていい状態です。

白釉にある特有な柔らかな白が、おだやかに花弁の丸みや形を際立たせています。

2枚を机に置くと、大きくスペースを要することになりますが、青花の会で一緒に揃えて並べられたらなと思います。ご覧ください。



白釉輪花大皿 二枚 西欧17-18世紀 共に売約済み
径41cm 高7.5cm

青花の会骨董祭 出品


青花の会 | 骨董祭2018
日時
6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時






中世の象嵌タイル



中世ヨーロッパ、主に教会や宮殿,城などの重要な建築の床に敷き飾られた厚手のタイル。象嵌で、子どもの獅子のような装飾が施されています。
青花の会へ出品予定です。




中世象嵌タイル イギリス 14-15世紀 売約済み
青花の会骨董祭 出品


青花の会 | 骨董祭2018

日時
6月8日(金)17時−20時 (内覧会)

6月9日(土)11時−19時

6月10日(日)11時−17時





onionbottle&children's toy transfer ware



首の長い変形型の小振りなオニオンボトル。ガラスは分厚いながら程よく薄緑色、球体の部分には一合ほどの量が入ります。




スリップの小皿は、フランスのままごと用陶器。おそらく縁反の大鉢をモチーフとしていますが、まるで東洋の盃のような形です。
当時は、箱入りでカップや皿など色々と詰めてセットで売られていたようです。

多種多様にある、ままごと用陶は、特に古く時代があるものでも、高価なものでもないですが、小品であれど優れた造りを備えています。

青花の会には、そんなフランスのままごと用陶器で、気に入った絵柄や形状を、幾つかまとまってお持ちします。



オニオンボトル ロングネック 18世紀 売約済み
ままごとスリップ盃 フランス 1900年代前後 売約済み

青花の会骨董祭 出品






瑠璃色と市松模様



市松模様のカフェ・オ・レボウル。

西欧のお茶碗でもあるボル。
市松文と瑠璃色は、また東洋へと近づけている気がしました。

パリ郊外にあったショワジー窯に見られる特徴的なこの藍色は、深い青に赤紫が混じったような色合い。

藍を全面に焼き付け、白抜きされた市松には細かな貫入が出ています。

高台から上に向かい薄っすらと青は濃く変化し、見込みもよく使われ象牙色へと育ち。

状態も良く、夏の茶碗にも爽やかな印象です。

青花の会にて。


市松模様のボウル フランス1900年前後 売約済み
H14.1cm W8.1cm
青花の会骨董祭 出品





魚の泳ぐアルバレロ



3つのアルバレロに導かれるよう、今回の買付で出会うことのできたマジョリカのアルバレロ小壺。

くるくると無数に乱れる円は海の中を表しているのか、そこを泳ぐ魚が数匹描かれています。

どこか東洋的な趣きも感じさせる藍絵の魚文様は、先日の東西アルバレロとも呼応しあい、まさにこの機会に相応しいのではと思いました。

軟陶ながら無傷で、寸法も見立てが楽しいコップ大ほど。3種と併せて、青花の会へお持ちします。


マジョリカ魚文様小壺 イタリア17世紀頃/H11.2cm W7.5cm 売約済み
青花の会骨董祭 出品




3種のアルバレロ



3種のアルバレロ。
青花の会骨董祭の初日(内覧会から)のおすすめ品として出品いたします。

青花の会骨董際のアカウントでも先にご紹介をいただきました。

中央のダッチマジョリカはアントワープ製の小壺と思われ、この類いの壺は江戸初期に日本にも請来しており、茶道具として珍重されてきました。
これは日本の伝世でなく現地発掘で、裏側にはおそらくベルギーの美術館収蔵であろう墨書が残されています。

端に並べた2つの京阿蘭陀は、その西欧の意匠を模したもの。

西欧への憧憬と和様の感性が入り混じりながら生まれた、素朴な幾何文は茶陶の枠を離れても、独立した美しさがあるように思います。
藍絵づくしの水玉や葉文は、さながら水無月の風景。

短い期間に引き寄せあうように集まったこの3つ。
青の印象は季節と交わり、青花の会とも自分のなかで重なりました。

会場にてご覧いただけましたら幸いです。



京阿蘭陀幾何文香炉 江戸後期/H7.2cm W6.2cm 売約済み


ダッチマジョリカ小壺 16世紀末~17世紀前期/H9.3cm


京阿蘭陀煙草葉文水指 江戸後期/H15.6cm W13.4cm


青花の会 | 骨董祭2018
日時

6月8日(金)17時−20時 (内覧会)
6月9日(土)11時−19時
6月10日(日)11時−17時




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9(木)、10(金)、16(木)、17(金)、23(木)、24(金)、30(木)、31(金)








企画展 2018 |

chikuni exhibition
2018.10.13 sat - 21 sun




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