下の木箱に隣り合わせに納まっていた弥生小壺と高杯。ふしぎと内裏雛や夫婦のように思えて、このまま離さずに誰かにお渡しすることが出来たらと。目白コレクションへお持ちいたします。







デルフト染付幾何花文八寸皿と古伊万里瑠璃釉平皿。共に18世紀頃の和洋の青。目白コレクションへ出品します。



目白コレクション







フランス18世紀頃のガラス注器二つ。

左は簡素な日用品のガラス、右は高級な貴族のためのガラス。同時代頃の対照的なふたつですが、別々な魅力を感じます。

緑色のガラス瓶はノルマンディー地方の酒瓶。とても軽く薄い造りですが、口元は分厚くなっており、徳利にも使えそうです。
右手の把手付き瓶は、はじめて扱うもので正式な用途はまだ判りませんが、卓上で使用した一種のガラス道具なのかなと思いました。特徴ある形に沿って、流れるようなカットを施しています。



目白コレクション出品







王家または貴族の紋章が描かれた小さなマジョリカのアルバレロ。

マジョリカ陶器の色絵は、地中海を想わせる明るい発色の華美なものも多いなかで、適度な余白があり、すっきりとした番鳥の絵図は日本の風土に置いてみても似合うのでは、と思いました。



左手の一羽は陽気に歌でも唱えていそうな口元。もう一羽は飛びながらまるで眠っているようで、可笑しくも愛らしい絵です。

初夏頃にご紹介したマジョリカ魚文と同様に、小振りで窪みもしっくりと手に馴染み、見立の酒杯やコップ代わりにも使えるサイズ感です。状態良好。内部の白釉にも艶がよく出ています。目白コレクションに出品いたします。



マジョリカ色絵紋章小壺 1700年頃
h10cm w6.7cm
目白コレクション出品






50cm程の大振りなオランダのスペキュロス菓子型。

民族衣装風の男性が細密に彫り込まれた、素朴でおおらかな西洋古民芸。抽象的な木彫も大好きですが、こんな真面目な彫りものにも、和み心が動かされます。



「欧州の家具と古民具」に載っていたような、どんと大きく朴訥で優しそうな人物木型が欲しいなぁと思っていたので、嬉しい出会いのひとつでした。目白コレクションへ持っていきます。



菓子木型 オランダ19世紀 H51cm
目白コレクション出品







目白コレクションの出品物より、西欧の酒器として見立てられそうな三種です。

染付水注は、東洋の影響を受けておそらく石垣文様と唐草文らしき図柄を描いていますが、呉須が流れてしまい、あやふやな絵の仕上りです。



しかし、それがかえってマーブリングやデカルコマニーのようになり、奇妙な味わいと魅力を生み出していると思います。
使い手により、見えてくる景色も色々と。抽象的な絵が面白みある水注です。




隣の白釉マグはスペインから。強い酒類を飲んだのか用途は定かではありませんが、古手であまり見ない形の白釉です。サイズ感は日本酒用にもぴったりと思います。




ピューターのトレイはリムが細く大振りな30cm程。両面共に製作段階で付着した成分は景色とも観れて、盆に使うに和の器とも合いそうです。

阿蘭陀染付水注 オランダあるいはフランス北西部 1700年前後 H12cm 容量150ml
スペインデルフト白釉マグ 18世紀 H5.2cm
ピュータートレイ フランス18世紀頃 W30cm

目白コレクション出品






日本の色絵につづいて、今日は西洋の色絵です。
マジョリカの色絵タイルですが、サイズが小型で可愛らしいものです。
羽を広げて今にも飛ぼうとする動きのある鳥と、ぼんやりと佇むような静かな鳥。

マジョリカ色絵タイル 17世紀 6,5cm径
目白コレクション出品






唐草に牡丹、中央四方の紫色はおそらく太湖石が描かれた古九谷の色絵角皿。
残念ながら、焼成の緩い甘手で真ん中に窯傷もあります。

しかし、よおく眺めてみると左右に伸びる窯傷を活かして、それを小枝に見立てて草花を上絵付けしているのでは、と気が付きました。
古九谷の代表作の一つにも、窯傷を図柄へと見立てて創造した畦道図皿があります。

仕入れた当初は、また自分好みに偏った甘手な傷のあるのを増やしてしまった、、と思っていましたが、今では見え方がガラリと変わって欠点も逆に愛らしくみえる不思議なもの。

自然に出現した細く伸びる傷の上へ、人の手で描き足された絵に、慈しみや心意気を感じます。
色々と助言いただいた、常連のお客様に感謝です。


古九谷色絵唐草文角皿 江戸前期
14cm×10.7cm×2.8cm
目白コレクション出品








古代ガラス

香水や薬類を容れたローマングラスの香油瓶。

とびきり綺麗な球形のふくらみに、ただ、美しいと思いました。
ふれたら、今にも崩れ壊れそうな自然物のような柔らかな丸み。



銀化の被膜と、元来の淡黄色ガラスの色味もあり、半分づつに楽しめます。



先月の買付にて、長くエジプト在住だったという現地イタリアの方より譲っていただいたものです。
目白コレクションにてご覧ください。



古代ガラス長頸瓶 H10cm(台座除く) イタリアあるいは東地中海地域









来週末の11/3,4は目白コレクションへ出店のため上京します。秋の買付品を中心に、その日に向けて集めてきた品物を和洋織り交ぜてお持ちします。

出品物から、オランダ17世紀ブロードリムのピューター大皿。共に35cmを越える大きさで、広いリム幅に、程よく深みを持った見込みに落ちる陰影も美しいバランスの優れた2枚です。

紋章付きは、幾分軟らかく色味も明るい銀色、イニシャルを刻んだ方は少し硬質で若干黒っぽい鈍色の印象です。



ピューター大皿 オランダ17世紀
紋章 42cm径


ピューター大皿 オラン17世紀
イニシャル 38.5cm径







蔓唐草文ボウル フランス19世紀 売約済み

蔓唐草文様のカフェオレボウル。
西洋の蔓が、染みて変色すると紅葉した景色のような。ぼろぼろで文様も消えつつはかない。
先日の欧州仕入れで目にした瞬間に、はっとしたものでした。








黒釉皿と琺瑯皿。共にフランス製で、ほぼ同径の楕円形です。琺瑯は小振りな盆やトレイ等にも向いていそうで、エッジが効いています、19世紀終わり頃。




琺瑯製楕円皿 フランス19世紀 26cm横幅 15.5cm縦 3cm高さ 売約済み





黒釉楕円皿は南仏の1900年代前半vallauris窯のもの。かのピカソも長年滞在し、この窯のある街で陶芸作品を制作したそうです。南仏らしい緑や黄色の釉薬が多く見られますが、比較すると黒釉はやや珍しいと思います。






黒釉楕円皿 フランス20世紀前半 24cm横幅 15cm縦 3cm高さ 売約済み

深い深い赤紫色、バーガンディー色の黒釉。同径ながら、異素材の黒と白の対比を眺めて楽しみます。









明日11時より開店いたします。
ほぼ1ヶ月ぶりの営業、手持ちで持ち帰った荷物からぼちぼち並べていきます。


先日掲載した小振りなフレンチコファー。
全体写真のご要望をいただきましたので、詳細をご覧ください。

鋼の留具や細部の装飾と意匠は重厚そうでありながら、木材の薄さなどから軽みを感じるのはフランス的かもしれません。

王家や貴族が使用していたと思われる木箱。
宝飾品を入れた木箱と聞いていますが、若干、赤い彩色が全体に残っており、聖書や紙類を容れたバイブルボックスの可能性も考えられます。

重量は片手でも持ち運びが可能な程度。
ちなみに鉄の持ち手部分は、奥側に付けられており蓋の開閉に影響せず、持ち上げても開く心配はありません。










コファー フランス18世紀前半頃 46cm幅 26cm奥行 17cm高さ
売約済み








ある程度以上の大きな品物はすべてコンテナに積みましたが、この木箱はスーツケースにぎりぎり入ったので、持ち帰りにした18世紀前半頃の小さなコファー。

真鍮に打たれた百合紋章や金具の細かな意匠が楽しいもの。宝飾品や貴重な紙類を保管したようです。こちらも土曜から店頭に並べますので、ぜひご覧ください。








本日帰国いたしました。
無事に買付を終えられて、家具から小物まで、出会いに恵まれ色々と仕入れることができました。

店頭での展覧会から催事出展と続きますが、ひとまずは今週末10/6土曜11時より通常オープンします。









コンテナへ載せる家具や大道具の買付をほぼ終えて、大物はひとまず目処が立ちました。

古手の家具も幾つか。写真はその内より一つ。

細かい溝を彫り込んだリネンフォールド風の羽目板を9枚入れた、フランス17世紀頃の大きな扉。

頭上を越える、揺らいだ線の陰影の浮き立ちに圧倒されました。買えて良かった、今回のお気に入りです。









健康に買付しています、なんて言った途端に夫婦揃って風邪となり… たくさん眠り、安静にして遠出のつづく後半へ備えています。

聖セバスティアヌスを描いた金糸絹糸の刺繍。前回の買付で迎えた、刺繍画と同じ16~17世紀頃のパリ或いはリヨン近郊の製作と考えられます。失われた箇所も多いですが、帰国したら丁寧に額装してあげたいと思います。

セバスティアヌスは病気から民衆を護ったと伝えられる守護聖人。風邪も治るようにと、旅の安全を祈念して、、これから早朝の仕入れへと出かけます。







フランスにて買付中。6日目の朝。
特に変わったこともなく、健康に仕入れも専念できています。

写真はドイツ或いはオランダの15~16世紀森林ガラスのビーカーコップを写した19世紀頃のグラス。
滑りどめの帯線や底上げの意匠は中世の雰囲気を受け継ぎながら、すっきりとした薄造りの筒形は現代風。
本歌の森林ガラスは勿論美しいものですが、このグラスは日常使いできるのが嬉しいところ。食卓に馴染んでくれそうです。



フランスの街はもう秋の気配ですが、ここ数日の最高気温は28度と暑いほど。
夜風にあたりベランダでの夕食の時間も、もう少しの間は楽しめそうです。
この茶色を帯びた、秋色のグラスで呑む冷たい一杯も。


森林ガラス写しビーカーコップ フランス19世紀 全て無傷






秋の買付により9/12~10/5まで休業いたします。またも1ヶ月近くのお休みとなり、ご迷惑をお掛けしますが何卒よろしくお願いします。
買付中も向こうから、更新できればと思っています。


この美しくも不可思議な、幾何模様の皿。
何処の何かも分からないまま、驚きと好奇心に導かれて北フランスで入手したものです。



仕入れ場所と色味や意匠から、アルザス周辺の窯かな?とばかり考えていましたが、どうやら全く別物だったと次第に判ってきました。



おそらくスイス・マジョリカと呼ばれるスイス生まれの民芸陶器。

虹色を呈した鉛釉の黒茶地に、鮮やかな草花などのスリップ手法が一つの特色で、この青い花は、アルプス高原に咲くエンチアンという高山植物と思われます。

スイスの国花、エーデルワイスなどをあしらい伝統的で華美な装飾が多いようですが、この放射状に広がる不思議な幾何文はそれとは異なる渋みを感じました。

秀逸なデザインの連鎖文は、くどさを通り越して、抜けた心地よさがあります。



まだ訪ねたことのない国ですが、見慣れなかったスイスの古陶磁にも面白いものがありそうです。


スイスマジョリカ色絵皿 18-19世紀 30cm径×1,8cm高
商談中

※釉薬の剥がれが数カ所見られますが、欠け、ニュウ、直しは無く全体的に良好な状態です









台風による影響で数日間の臨時休業をいただきましたが、本日より営業再開しました。

猛烈な雨風で傷んでしまった屋根瓦と木枠窓ガラスの完全な修復にはまだ時間がかかりそうですが、ひとまずフランスへ行く前に、応急処置を終えて安心しました。

醸造会館は赤い屋根。
土ぶきに三河産の塩焼瓦を敷いた瓦屋根。

昭和初期に流行してこんな洋風建築や洋館にはよく使われたそうです。
現在はほぼ生産されていないようですが、耐久性高く、風雪も耐え凌ぐ優れた瓦。

遠くからみても、赤い屋根のやわらかな色合いは綺麗です。丁寧に直して、この風景をすこしでも長く残していければ、と思います。



早朝から雨の中、命がけで修復を施してくれた職人の方に、頭が下がります。終えてすぐ次の現場へ






hondakeiichiro

Author:hondakeiichiro
「本田」
〒500-8068 岐阜市上太田町1-7
醸造会館1F
T+F 058-264-2980
OPEN 11:00-18:00
CLOSED on Thursday , Friday




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11月の休業日|
22(木)、28(水)、29(木)、30(金)






企画展 2018 |

chikuni exhibition
2018.10.13 sat - 21 sun




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keiichirouhonda@gmail.com