瀬戸の吹墨という伝統の仕事と思いますが、ぼやけてしまった黒い幾何文は、まったく不思議な、意図せずとも抽象の魅力をまとっている気がしてきます。










黒吹墨小紋皿 幕末明治期頃 売約済み
21cm径 3cm高















昨日より2019年の営業を開始しました。

今日は春のように暖かく、倉庫から椅子や机を運び込み、外で掃除をして、気持ちも新たに配置換えなど行いました。



ロレーヌ地方の椅子。
オリジナルの脚部を残しつつ、座面や背もたれは幾度も修繕をして使われてきたようです。
ロレーヌ系統の椅子の中でも、比較的すっきりしたデザインが気に入っています。


ロレーヌ地方の椅子 19世紀
椅子と机ともに商談中








謹賀新年

本年もよろしくお願いします。


古染付舟人物文五寸皿。
柳の下で舟に乗る人物が描かれた、古染付らしい素朴な山水絵図ですが、絶妙な余白と抜けた絵のタッチに、とても心惹かれました。

前方に山と列をなす鳥、舟の上で遠くを見つめて何を思っていたでしょうか。


僕も今、故郷で海を静かにみているお正月です。
暖かい日が続き、瀬戸内海も穏やか。

舟には乗っていませんが、この古染付のような風景の、田舎の中で今年はどうしようかと、考えたりしています。


古染付舟人物文五寸皿 五客 売約済み









江戸期に舶載されたフランス産の特大の魚用皿。
現地でもファイアンスフィーヌではなく白釉で、この寸法のポワソン皿を見ることは稀なので、日本に共箱で残されていたことに、粋な注文者もいたものだとびっくりしました。





蓋表に紅毛古白云々、横には「長水盤」と記されており、花の器に用いていたのかもしれません。



このような欧州でも珍しい変形皿が日本で長い間、花器として愛でられてきたのは、面白い歴史だなあと思います。

異文化の食器を花器と見立て、生活に取り入れてきた我が国特有の身体性が染みついた西洋の道具には、他では得られない興奮と独自の世界観が垣間見れる気がします。


新年は1/6(日)より営業いたします。


白釉ポワソン皿 南フランス18世紀
64cm幅 29cm縦 5cm高
売約済み








白化粧大壺 寒川義雄

白化粧の上から灰を掛けて、溶け流れた姿が景色となっています。
醸造会館の黒い大階段に置いた姿を想像して、制作してくださった大壺。

一瞬は古窯のごとき、中世の壺のように見えたりしますが、やはり未来へ向けた現在の大きな壺です。





筒型湯呑とそば猪口 / 寒川義雄

穴窯による焼成で、自然にうまれた景色や傾き。
熱いお茶が飲みたくなります。

寒川義雄展の会期は残り5日間となりましたが前回を上回る作品数で、量と種類もまだまだ充実しております。
明日もご来店お待ちしています。


寒川義雄展

12/15 - 12/24(月祝)まで
11:00 - 18:00
休業日 20日(木)








スリップウェア深鉢。

ミルキング・ボウルと呼ばれる、乳牛から搾乳後にミルクを入れた甕のような役割の深鉢と聞きました。
バックリー産、アイルランドの地方でも製作されたようです。





気持ちのよい渦巻き文様。
茶色地に、黄色の発色もきれいに出ています。


スリップウェア深鉢 イギリス19世紀
w31.5cm h13cm 売約済み








アンティーク&ブロカント目白は無事に終了しました。沢山のご来場誠にありがとうございました。師走ながら、穏やかな天候にも恵まれた二日間でした。

「古民具と装飾」という少企画で臨みましたが、内容をもう少し深く掘り下げて、、また挑んでみたいと思っています。

その古民具と装飾で、お伝えしようと思いながら、具体的に未紹介だった品物をここで改めて紹介いたします。



フランスの子供用のコフレ。
英国のコファーのフランス版です。

過剰な装飾のない控えめな角形がすっきりと美しい木箱です。




金具の意匠と鉄味だけを見ると、17世紀に上りそうな深い味わいがありますが、木の材質や形状とのバランスから、おそらく18世紀の終わりから19世紀前半頃に製作されたと考えています。
或いは、鉄金具だけ残して、かなり古い時代のものを使い続けてきたものでしょうか。

鋲の形は、スペインの古家具の金具などにも同種のものを見た事があります。

これはフランス中央部で、コレクターから譲っていただいたものですが、もしかするとスペインの可能性もあるかもしれません。









潤いを帯びた生々しい鉄の質感は、古い鉄好きには堪らない雰囲気。
そして、裏面にはハート文様と勾玉のような彫り跡。
意味深な彫り装飾が、この木箱の不思議な魅力を高めているように思えます。




コファーの内部。キャンドルを入れたとされる、小さな区切りも残っています。
内部は良い状態ですが、底面には少し傷があり、隙間が出来ています。





金具はありますが、コファー上部に物を飾ること可能。
なかなかこれくらいの程よい大きさの木箱はヨーロッパでは見つかりづらく、重宝するサイズです。


チャイルドコファー フランス18世紀末~19世紀前半頃
54cm横幅 24cm奥行 25cm高











東洋を意識した、日本人好みなイギリスの色絵皿。
多色使いながら落ち着いた発色と、ほどよく力も抜けた絵に共感しました。



おっとりとした花鳥が、春を呼んでくれそうな焼物です。
無数にあるファイアンスの絵図から、好きなものを探すのは最近の楽しみの一つです。
アンティーク&ブロカント目白へ出品いたします。


色絵花鳥文皿 英国デルフト18世紀
22.5cm径

antique & brocante mejiro

12月8日(土) 12:00-19:00
12月9日(日) 10:00-17:00

会場 gallery FUURO
東京都豊島区目白3-13-5






オランダで暖炉の傍らに掛けられていた木と鉄製の鉤。
暖炉は調理場でもあり、多くの調理器具が吊り下げられてきたようです。



日々の使用で鉄と鉄がこすれ驚くほどすり減り、鋭く尖った先端。

こんな台所道具にも、西欧の装飾性が詰まっているようで、古びた姿に何とも心が動かされました。
今週末、古民具と装飾にてご覧ください。

会場にお越しになれないお客様から、通販でのご購入希望のお問い合わせをいただいております。
出来る限り対応しますので、出品予定の中で気になる品物がございましたらお気軽におたずね下さい。



壁付調理器具掛け オランダ 18世紀





大きなスコップ状の形に穴を開けたのは、塩漬けや酢漬けの魚を掬うのに用いたとのこと。



ギザギザの裏面も使って、おろし金の役目も兼ねていたのかもしれません。
その特異な形と、鉄味もとろんとした艶のある質感で、かなり古そうな匙、と感じました。

漁業の国、オランダらしい鉄の民具です。こちらも古民具と装飾にて。

縦にして眺めると、まるでフンデルトヴァッサーの建築のよう。


鉄製魚掬い オランダ18世紀頃


antique & brocante mejiro

12月8日(土) 12:00-19:00
12月9日(日) 10:00-17:00

会場 gallery FUURO
東京都豊島区目白3-13-5







猫好きとして嬉しい、猫モチーフの大ぶりな菓子型と出会えました。そして、ひっくり返すと反対側は犬という、猫好きも犬好きも満足な菓子型。



スペキュロスと呼ばれるジンジャーブレッドは西欧のクリスマス伝統菓子でもあり、この12月という時期には相応しい古民具とも言えそうです。





角も丸くなって、艶が出た黒い木味。彫り跡には、この前まで使っていたのか、まだ残っているクッキー。
にゃあ と鳴きそうな口もと。

猫と犬の顔をじっくりと見ては、ほのぼのとしてしまう、愛すべき素朴な工芸品です。
a&b目白の古民具と装飾にて。


スペキュロス菓子型 「猫と犬」オランダ19世紀
31.5cm高 19cm幅

antique & brocante mejiro

12月8日(土) 12:00-19:00
12月9日(日) 10:00-17:00
会場 gallery FUURO
東京都豊島区目白3-13-5






ドーム兄弟による、ドームガラス工房制作の金彩タンブラーと、エナメル彩の草花文ボトル。







ドームは色鮮やかなアールヌーヴォー作品が有名ですが、高水準の技術で制作された、控えめな装飾の普段使いの金彩グラスも美しいものだと、今回の買付で知ることができました。

どちらもクリスマスやお正月を迎えるのに、明るさと華やかさを添えてくれそうな酒器です。
a&b目白に出品いたします。


ドーム・ナンシー金彩タンブラー 1900年頃
w5.6×h6.5cm(筒型) w7.8×h5.8cm(碗型)

エナメル彩草花文ボトル 中欧製 18世紀 h17cm

antique & brocante mejiro

12月8日(土) 12:00-19:00
12月9日(日) 10:00-17:00
会場 gallery FUURO
東京都豊島区目白3-13-5








冬の静かな午後。
陽が暖かく差し込む店内。

1日は、コンテナ入荷と合わせて沢山のご来店誠にありがとうございました。

ご遠方からわざわざ岐阜までお運びいただき開店前からもお待ちいただいたり、閉店ぎりぎりにも遠くから駆けつけてくださったり…
恐縮ながら本当に有難く嬉しいことです。






ドリッピングのような白釉が景色となったフランスの伝統的な調理用陶具。
ちょっと、一滴こぼしてしまった失敗から生まれたのか、狙っての装飾だったのか。
意識と無意識が、ゆらゆらと、感じられる面白い痕跡です。




思えばこれは、炉の中に入れて、焼いた肉からしたたる肉汁を待ち受ける大皿。



ポタポタと、上から滴り落ちてくる美味しい肉汁をイメージして、陶工が思わずそれを描いてしまったのかも。



黒い空から降る牡丹雪にも思えてきました。
冬の器として、使ってみたいものです。

a&b目白の古民具と装飾に出品いたします。


鉄釉肉汁受皿 フランス 18-19世紀
32.5cm×22.5cm

antique & brocante mejiro

12月8日(土) 12:00-19:00
12月9日(日) 10:00-17:00
会場 gallery FUURO
東京都豊島区目白3-13-5






買付中にお知らせしていた、パネル装飾の木製ドア。
9枚の装飾板を嵌め込み、リネンフォールド風にして、まっすぐに彫刻した鎬の文様。



オーロラのように波打つ、西洋的なリネン文様も好みですが、この簡素な鎬文様であれば、より日本の空間や場所に引き立ち、馴染みやすいのでは、と思いました。




ところどころに打たれた太い鉄釘。
すり減って、ゆらめく鎬の稜線。
時代を経て、波打つ木肌は生き生きと。

一つの大きな彫刻や絵画と言えるような存在感です。





古く、大きなものの放つ、圧倒的な力強さ。

12月1日11時より、コンテナ入荷の品物を並べて、ご来店お待ちしています。


パネル装飾ドア
フランス17世紀頃
H194cm W91cm

売約済み ありがとうございました。







スペインマジョリカの薬壺。

スペインやイタリアの染付は地中海を想わせる鮮やかな発色が多いですが、この壺は、くすんだ深い藍色。
逆にそれが落ち着いた印象となり、双頭の鷲の表情には愛らしくも渋みが漂います。


背面は濁りを帯び、しっとりと重厚な白釉。表と裏でも楽しめそうです。

全体も潤いのある滑らかな釉調。
ひっつきはありますが、ほぼ無傷といえる良好な状態です。





こちらは、アンティーク&ブロカント目白での小企画「古民具と装飾」に出品します。

本日は、仕入れ及び土曜日のオープン準備のため、急なお休みをいただき申し訳ありませんでした。

ヨーロッパから届いたコンテナ荷物の整頓もようやく片付いてたところ。
土曜11時より、開店いたします。


紋章薬壺 スペイン18世紀
h22.5cm w8.5cm

antique & brocante mejiro

12月8日(土) 12:00-19:00
12月9日(日) 10:00-17:00
会場 gallery FUURO
東京都豊島区目白3-13-5







カトリックの木彫彩色人形頭部。
色硝子を嵌入した瞳、透きとおった古く無垢な視線に、こちらの心も鎮まっていきます。
渡欧すると、古さや分類に関わらず、表情の良い彫刻に出会えないかと探しますが、久しぶりに静かな美しい顔と出会えた気がしています。




横顔も凛々しい。
どの方向から眺めても、穏やかな微笑みを浮かべているようです。

こちらは、アンティーク&ブロカント目白に出品します。

コンテナの荷物整理や新着品の準備も進めています。こつこつと値段付けと、掃除です。


木彫聖人像 西欧18-19世紀 h9.5cm
(台座含まず)

antique & brocante mejiro

日時
12月8日(土) 12:00-19:00
12月9日(日) 10:00-17:00

会場
gallery FUURO
東京都豊島区目白3-13-5







本日フランスからコンテナが無事到着。倉庫に半数ほど荷下ろし、店舗にも持ち帰りました。が、まだ段ボール山積みの状況…。
家具はごく少量ですが、木肌のよい古手の渋いものと出会えました。



この折畳テーブルも、その内の一つ。ワインテイスティング用か、馬車などへ積み込んで持ち運んだ、英国17世紀の小型机。数百年を経た天板のオーク材は黒く滑らか、深い味わいが染み込む。













木を撫でながら、お茶やお酒の時間が一層楽しくなるような机です。

今週中に整理をして、準備のできたものから来週土曜12月1日の11時より店頭に並べることにしました。沢山の入荷ですので、ぜひご覧いただきたいです。

通販でもご希望の方はお問い合わせください。


折畳みテーブル 英国17世紀 売約済み
w79.5cm h63.5cm

この度も沢山のご質問とお問い合わせいただき、誠にありがとうございました。






一匹の龍が、弧を描くように見えた美濃の盃。
瞳や髭があり、毛並みの碧が風に綺麗に流れているような。

高台に欠けがありますが、口縁に直しは無く、この手の品では傷は少なめで普段使いの盃に良さそうです。



灰釉に若干の鉄釉混じりの釉調。
尾呂や郷ノ木でしょうか。

紅葉に雪の青白さが一雫落ちたような
晩秋から初冬に合いそうな酒盃です。





美濃灰釉盃 江戸初期 7.8cm径 4cm高








突起のかざりと、捻じりの装飾。
焦げ、錆び、黒ずんだ姿にも華やかさを微かに残すのに、国柄を感じる。




庶民の道具にも、飾りをつけたり、観て愉しむという感覚が、潜在的にあって、長い歴史に育まれ受け継がれているのだと思う。今もこの先もずっと。

それを見て、否応ない隔りと憧れの入り混じり。その微妙な空白に、自分と重なるものが見えたとき、探せてきて、よかったと心底おもえる。


来月の12月8日、9日に目白のギャラリーFUUROで開催される、「アンティーク&ブロカント目白」に出品いたします。
"古民具と装飾"をテーマにした品物をお持ちします、この灯火器は中でもその題に相応しい古民具と思います。



鉄製灯火器 フランス18世紀頃 H41cm






hondakeiichiro

Author:hondakeiichiro
「本田」
〒500-8068 岐阜市上太田町1-7
醸造会館1F
T+F 058-264-2980
OPEN 11:00-18:00
CLOSED on Thursday , Friday




WEB SITE|
hondakeiichiro.com



11月の休業日|
22(木)、28(水)、29(木)、30(金)






企画展 2018 |

chikuni exhibition
2018.10.13 sat - 21 sun




お問い合わせ|
keiichirouhonda@gmail.com